永遠時計〜僕がいる〜"3"

124(あなたSIDE) ページ26

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やっぱり凄いな、親って。









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私の表情で

どんなことも読み取っちゃうんだもん。









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母親がいない私に


裕太のお母さんは、親のような存在で振る舞いたい、って。









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その気持ちが

痛いほど嬉しかった。









言葉にならないほどに。









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流れた涙を裕太のお母さんは拭い、

そして自分の涙も拭き取った。









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母「クッキー持ってきたの！


お茶には合わないかもしれないけど

食べない？」









「あ、ありがとうございます！」









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持ってきた冬服も

裕太のと私のまで持ってきてくれた。









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母「動きやすい服も必要だと思って

家から持ってきたの、これ着てみて！」









「……っ本当に、すいません。。。」









母「やめてよ(笑)

他人行儀みたいに(笑)






あ！あとこれ！」









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裕太のお母さんが袋から出したのは

小さなクリスマスツリーの飾り物だった。









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母「ちょっと早いかもしれないけど、これも。


冬っていう雰囲気出るでしょ？(笑)」









「ですね(笑)」









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家にこの小さなツリーがあるだけでも

明かりが一つ増えた気がして

嬉しかった。









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