永遠時計〜僕がいる〜

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それから俺は

話したこともない彼女のことばっかり考えてて







あの時挨拶すればよかった、とか

傘貸してあげればよかった、とか




授業中もずっとそのことで。









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たまに通りかかる彼女を見ては

声をかけようか迷って、

でもどう話せばいいのか分からなくて、



そんなことしてたらあっという間に月日は流れていった。









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藤「お前さっきから何見てんの？」









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隣に座っていた仲のいいガヤが

グランド見てた俺にそう言う。









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「……え？」









藤「あ〜何？

お前もあの子？」









「あの子？」









藤「藤沢A。


うちのマドンナ(笑)

ほら、よく男子で可愛い可愛い言ってんじゃん。」









「………え、そうなの？」









藤「いっつも玉はぼーっとしていて

話聞いてないもんな(笑)




あの子、男子の告白全部断ってんだって。

強敵らしいよ。




イケメンだろうがなんだろうが

ダメなんだって(笑)




好きな人いるっていう噂らしいけど

モテモテな玉さんじゃないの〜？(笑)」









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冷やかしで言ったガヤだろうけど

本気でそうであって欲しいなんて

心の片隅で思う自分。









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ありえない。





そんなことまぐれでも絶対。









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