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「あ、メイサさん!今からお昼なんですけど...一緒にランチしません?」
「あら、嬉しいお誘いね。でも良いわ、マグルと居ると味が分からなくなっちゃうし。」
監督生の誘いを聞いたメイサは肩を竦め、皮肉げな笑みを浮かべる。
そんなメイサの様子など気にしないかのように監督生はメイサの横を歩く。眉を顰めつつもメイサは何も言わない。
監督生はそんな様子を見てより一層嬉しそうに微笑んだ。
それを見たメイサは更に嫌悪感を滲ませた。
「なあに?そんなニコニコして。より一層不細工だし気味が悪いわよ。」
「ひどいですね〜!!まあ良いです、どうせ食堂で食べるんでしょう?一緒に食べましょうよ!!」
「やめてったら。」
監督生の腕力に耐えられなかったのかメイサはそのまま引きずられていき、一緒に食事を取ったのだった。
𖤐˒˒
「お届け物じゃ〜...って随分と不機嫌じゃの。ノックもせんと入った儂も悪かったが...」
「一つはそれで苛ついてるわ。普通ノックぐらいするでしょうに。
…で?お届け物って?」
「寮服と実験着、それから式典服に運動着じゃよ。儂が出すのも気が引けるから自分で出しておくれ。」
メイサはベッドに寝転がりながら片付けていた宿題から目を離し、リリアが持ってきた少し大きめの箱に目線を移す。
随分と支給される服が多いのね、と呟きながら箱を開けると寮服と実験着、式典服に運動着、それから寮服用と式典服用の靴が入っていた。
メイサはそれらを箱から取り出してベッドに並べると、「デザインは悪くないわね、気に入ったわ」と満足気に頷いた。
リリアも「気に入ったようで良かった」と笑顔で頷いている。
四着の中からメイサは寮服を手に取ると魔法で寮服に着替え、靴もブーツへと履き替えた。
「マレウス...というより寮長のとはデザインが違うのね。動きやすさも着心地もバッチリよ。」
「そうじゃな、寮生とはちとデザインが違うの〜、同じじゃと威厳が保てんしな。
さて、本題に移ろう。
お主には寮対抗マジフト大会に出てほしいのじゃが...できるか?」
「...」
メイサは少し悩む素振りを見せた後、顔を上げた。
「えぇ、勿論出るわ。魔法を使ったスポーツは経験してるし。
練習はいつから始めればいいの?というより詳しくルールと練習方法を教えてくれない?」
「あい分かった。そうと決まればマジフト場までレッツゴーじゃ!!」
リリアは上機嫌そうにマジフト場へと歩き出し、メイサもそれに続いた。
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