【あほの坂田】非日常生活 始めました。

−赤　生まれてきた日／2 ページ17

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「ただいまー！」


玄関が開き、冷たい風とともに帰ってきた坂田。


その手にはいくつか紙袋がぶら下がっている。


『おかえりなさい！』


「うー…寒い。ちょっと温めて」


そう言って、紙袋を手に持ったまま 私に抱き付く坂田。


外はさっきより冷え込んでいるのか、頬や鼻は赤くなっている。


『んー…坂田ー…』


「なーに？どしたの？」


『ごめんねー、駄目な彼女で』


「え、急にどうしたの!?」


頬を涙が伝っていく。私は坂田の黒いマフラーに顔を埋めたまま、少し掠れた声で告げた。


『今日、坂田の誕生日でしょ？

それで、プレゼント探してたんだけど…いいの見つからなくて』


「…なんだ、それだけ？」


なんだとはなんだ、と言い返したかったけど、泣いてるからか よく声が出ない。


坂田は私の肩を押して距離をとると、目線を合わせて優しく微笑んだ。



「気持ちはすっごく嬉しいけど…、僕はAが今日も一緒にいてくれるだけで充分だよ」


『……んー…』


「ふふ、不満タラタラ顔w」


『だってー…』


「じゃ、ここじゃ寒いしリビング行こ！」


坂田はスタスタと廊下を進んでいく。


リビングのドアを開けたところで、坂田は振り返って 耳元でこう告げた。



「強いて言うなら……Aが欲しいな」


『……ばーか!!ヘンタイ！』


「えぇ!?」



本当はちょっと嬉しかったり。


誕生日おめでとう、坂田。




…






夜もすがら君想ふ を歌ってみた@しらたき


動画説明


今日も明日も、ずっと君といたい。


歌った人→となりのしらたき。
混ぜ→そらるさん



生まれてきてくれてありがとう。
今日も明日も、ずっとあなたの隣にいます。







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