ひねくれ男女【まふまふ】

9.わかりあえない ページ9

私はそう叫ぶと、二人は目を見開いて私を見つめる。




『あんたらさっきからグチグチグチと！……うるさい！！

真冬も庇ってくれるのは嬉しいけど、女の子なんだから優しくしなさい！

君も！君の独占欲で真冬を巻き込むな！以上！！』






「………………」





「………………」






私はビシッ！と二人を人差し指で指す。(⚠良い子も悪い子も人を指差しちゃダメだよ☆)






すると二人は俯いて、黙り始めた。






「………ごめんなさいっ！……」





女の子はそうお辞儀をしたあと、全速力で屋上から走り去っていった。





……まぁ、謝ってくれればいいよ謝ってくれれば。





そうやれやれとした気持ちでいると、真冬は声を出した。






「Aは、いいの……？散々虐められたのに……」





『だからって、あの子が全部悪いわけじゃないしね。…………でも、庇ってくれて、ありがと、』





私は少し変な区切り方になってしまったが少し照れながら歯を見せて笑った。





真冬の目尻には涙がたまっていて、ごしごしと瞼を擦る。





……まぁ、こいつにもいいところがあるんだよな、




改めて真冬を心から見直していた。………………が、







.







.








.






.









「……やっぱ、ゴリラなんか守ってるからこんなことになったんだよね！」




『は？巨人ならよゆーなんじゃないですかー？』




「…………ハッ、うぬぼれるなよ、まな板」




『はぁぁぁぁぁ！？！？将来はボインボインになる予定だし！！』




「まな板、そういう過度な期待は身を滅ぼすよ……」




『お前○ねよ！！』






……あぁぁ失望した！！やっぱこいつこんなやつだった！！




何で見直した途端失望しなきゃなんねーんだよ！ムカつく！！！








「お〜〜〜い、……さっき美少女が泣きながら通りすぎてったんだけど……」





すると今度は棗が突入してきた。…





…何でこうもタイミングよくくるのかね……







『……あー、……うん。棗よ、真冬のストーカー作戦はもう中止だ』




「………は、ストーカー！？ちょ、どういうことなのゴリラ！！」




「え、マジで！？何で！？犯人誰だったの！？」








……私たち、一生分かり合えない気がする(泣)

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