8.前髪 ページ8
『……は？』
「俺、１度人間の髪切ってみたかったんだよね。いい？」
突然何を言い出したかと思えば、そんなこと。
今まで私を守ってきた前髪を切るなんて、冗談じゃない。
『ちょっ！やめ！……』
私がそう反撃しようとしたのもつかの間、そらるはどこからかハサミを引き寄せ、手ので持ち手を握った。
……え、ちょ、ま、まさ、か、ね？……
「……切ろっか」
『やめろぉぉぉぉぉぉぉ！！！！！』
ニンヤリと笑っているそらる。
私は腕や足を使って抵抗しようとしたが、
「抵抗しちゃ、こうなるよ？」
ハサミを動かして、チョキチョキという音をならす
それが怖くて怖くてたまらなくて、私の体は抵抗さえ拒んだ。
『……や、やだ、まっ、……』
「待てない」
そらるは私の前髪をとると、その瞬間、ハサミでジョキッとした音をならし、前髪をバッサリと切った。
目や鼻に切られた髪の毛が当たってくすぐったい。
「……まぁまぁじゃない？」
そらるは、自分から切ったのにも関わらず、辛辣な評価をいれる。
『み、見てくる！』
私はそらるの隙間を潜り抜け、洗面所へと向かった。
変なのになってないといいけど……
そんな私の淡い期待は、すぐに打ち砕かれた。
.
『な、なんじゃこれええええええ！！！！！』
目の前に、ぱっつんになって目をさらけ出している自分。
違う！！私が求めていたのはこんな姿じゃない！
そう思いつつも、前髪がすぐに伸びるわけではない。
「Aにしちゃ可愛いんじゃない？」
ひょこっと出てきたそらるは他人事のように告げる。
『私にしちゃってなんだよ！！お前ほんとに○ねよ！！！』
「きゃー、こわいこわい、」
『……ふんっ！もういい！ご飯抜き！！』
「もう食べたけど？」
…………………………あ。
私の脳裏にはさっきの快感が頭に刻まれていた。
すると、私の顔は自分でもわかるほど、徐々に真っ赤になっていった。
『〜〜〜〜っ！』
「……あ？もしかして思い出しちゃった？」
隣ではそらるがニヤニヤとして私の顔を除き込む。
『う、うっさい！！』
私はそう吐き捨てて、ムカムカとした気分のままキッチンに向かった。
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ましゅ - そらる吸血鬼えろるすぎやr((( めっちゃ好きです！！ (2022年7月17日 9時) (
レス) @page35 id: de60ba5332 (このIDを非表示/違反報告)
蒼也 - 440票目ゲット!シャー↑ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 86451e69dd (このIDを非表示/違反報告)
利闇涙(プロフ) - 初コメ失礼します！めっっっっっちゃ感動しました！とても面白かったです！完結おめでとうございます！お疲れ様でした！ (2019年5月11日 12時) (レス) id: da6ca6fcda (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» おぉぉぉぉwwありがとう！！wwあんまりやると怒られちゃうかもだから気を付けてね！w(でも小説の感想だからワンチャン大丈夫かもw) (2019年3月30日 0時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - うらたん、いい人だったw吸血鬼、萌えた(萌えはてたわ)私も長々とコメしてるやつにちゃんと返してくれるやのん好きよ← (2019年3月30日 0時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
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