26.立ち入り禁止 ページ26
『…………あ、ちょ、そらっ、』
帰ってきて早々、待つに暇もなくソファに押し倒された。
最悪だぜ……。
「……さっきさ、突然好きなもの聞いてきたじゃん?」
『そ、そうだけど、……』
上にいるそらるを直視できなくて、目をそらしてしまう。
「……あれさ、俺のこと、知ろうとしてたんでしょ?」
ニヤリと笑うそらる。
私は図星を突かれ、徐々に顔が真っ赤になっていく。
「……俺のこと知りたいなら、なんでも教えてあげる。
…………カラダでね?」
腰を触る手がいやらしい。
ちょっ!これ18才未満もみてるんたぞ!!
『……んぅ!?………ふぁ、はっ、』
突然口を塞がれ、何度も角度をかえてキスをされる。
違う、いつもはキスなんてしない!
……まさか、本当にやるつもりなの?……
苦しい。けど、……何か気持ちいい。
酸素を求めるために少し口を開けると、それを待ってたと言わんばかりにぬるぬるとした舌が入る。
それは歯の輪郭をなぞり、私の舌さえも絡めてしまう。
水音と快感に恥ずかしくなり、私は顔が赤くなる。
『……ん、……んぅ、……』
話すこともできないまま、されるがままにされてしまう。
そらるは私の手首を強くつかんでいて、抵抗ができなかった。
そらるのテクニックに、私がどんどん堕ちて溺れていくようだった。
「……ぷはっ、」
そらるはやっと顔をあげ、私とそらるの間に銀色の糸ができる。
『……はぁ、はぁ、……ど、してっ、……血、吸うだ、けじゃっ、……』
過呼吸になりながらも、私はそう問いかける。
「……どうしてって、カラダで教えてあげるっていったじゃん。血を吸うだけじゃないよ」
するとそらるは余裕そうにニヤニヤと笑い、そう答えた。
……こいつ!絶対狙ってただろ!……
「……いただきます。」
『いっ!?……』
いつもより計り知れないほどの痛みが走り、私は唸るような声が出てしまう。
すると、何かしらの液体が吸われる感覚。
……そうだ、血を吸われているんだ。
すぐにそう察した。
『……ん、あっ、……そ、らっ、……』
血を吸われる感覚に抗えない。
そらるは何度も何度も血を吸って、まるで餌を貪る獣のようだった。
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ましゅ - そらる吸血鬼えろるすぎやr((( めっちゃ好きです!! (2022年7月17日 9時) (レス) @page35 id: de60ba5332 (このIDを非表示/違反報告)
蒼也 - 440票目ゲット!シャー↑ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 86451e69dd (このIDを非表示/違反報告)
利闇涙(プロフ) - 初コメ失礼します!めっっっっっちゃ感動しました!とても面白かったです!完結おめでとうございます!お疲れ様でした! (2019年5月11日 12時) (レス) id: da6ca6fcda (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» おぉぉぉぉwwありがとう!!wwあんまりやると怒られちゃうかもだから気を付けてね!w(でも小説の感想だからワンチャン大丈夫かもw) (2019年3月30日 0時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - うらたん、いい人だったw吸血鬼、萌えた(萌えはてたわ)私も長々とコメしてるやつにちゃんと返してくれるやのん好きよ← (2019年3月30日 0時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
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