19.ベッドタイム ページ19
『ふわぁ〜、眠い』
私はあくびをしてベッドにダイブする。
ご飯食べたし、お風呂入ったし、日頃の疲れが出てくる時間だ。
「俺も寝よっと。」
そらるは私の隣にゆっくりと腰をおろして背中を倒した。
…………は?
『いやいや、なんで隣?』
「良いじゃん。暖かいでしょ?」
私の問いかけに、ニヤニヤとしているそらる。
あ、いつものSそらるだ。
『……まぁ、いいけど。』
「………………へ?」
『もう寝るから』
電気をリモコンで切り、カタッと近くの棚に置いた。
そして私は掛け布団の中に入って、外側の方を向いて目を閉じた。
「……あぁ、待ってよ、勝手に寝ないで」
そらるも慌てて布団の中に入った。
すると、私の腰やお腹に腕が巻き付けられた。
『…………え、ちょっと、』
少し振り替えると、やっぱりそらるの仕業だった。
そらるは今、私にバックハグをしている。
「……んー、先に寝るんでしょ?どうぞ?」
そう話すそらるは、更に私を抱く力を強くする。
くそう、こいつ、……
またしてやられた、と、敗北感を感じて私はなんとか眠りにつこうとする。
「……ふっ、」
『ひゃっ!?』
突然耳元に息を吹き掛けられ、それに反応してしまう。
「あれ?寝るんじゃなかったの?」
私が変な声を出したのに気づくとそらるはニヤニヤする。
○ねよ……
私はまた目を閉じ、なんとか意識を手放そうとする。
そして次のいたずらが来ると思ったが、
……あれ?
待っても中々来ない。
いやいや、待ってないし、うん。
……寝たのかな?
そらるの手がある中、頑張って向きを変える。
すると、目をつむってすやすやと眠っているそらるがいた。
……なんだ、寝顔だけは可愛いんじゃん。
そうクスッと笑い、向きを戻そうとすると、……、
「もどさせないから」
『……ちょっ!おまっ、おきて!?』
そんな低い声が聞こえ、そらるは私に密着して抱きついた。
抱きつく力は強いし、とっても距離が近いそらるはニヤニヤと笑っている。
こいつ、……絶対狙ったな……
私はそう呟こうと思ったが、る気満々でそんな気力もないので、仕方ないからこのまま瞼を閉じた。
……しばらく寝れなかったけど。
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ましゅ - そらる吸血鬼えろるすぎやr((( めっちゃ好きです!! (2022年7月17日 9時) (レス) @page35 id: de60ba5332 (このIDを非表示/違反報告)
蒼也 - 440票目ゲット!シャー↑ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 86451e69dd (このIDを非表示/違反報告)
利闇涙(プロフ) - 初コメ失礼します!めっっっっっちゃ感動しました!とても面白かったです!完結おめでとうございます!お疲れ様でした! (2019年5月11日 12時) (レス) id: da6ca6fcda (このIDを非表示/違反報告)
やの(プロフ) - 夜空(主にDS)さん» おぉぉぉぉwwありがとう!!wwあんまりやると怒られちゃうかもだから気を付けてね!w(でも小説の感想だからワンチャン大丈夫かもw) (2019年3月30日 0時) (レス) id: 6bb0fe0dd0 (このIDを非表示/違反報告)
夜空(主にDS)(プロフ) - うらたん、いい人だったw吸血鬼、萌えた(萌えはてたわ)私も長々とコメしてるやつにちゃんと返してくれるやのん好きよ← (2019年3月30日 0時) (レス) id: 1e511e327c (このIDを非表示/違反報告)
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