そらるを守りたい。【そらる】

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『……』









「……なんかごめん、持たせちゃって」









『いや、別にいいんだけどさ、









量増えてない？』









私とそらるはいつも通り下校するんだけど、







毎年私はそらるのチョコが入った段ボールをもってあげている









「そうかな？でも、危うく段ボール4個分になるとこだった」









『やばくない！？去年どれくらいだっけ』









「2個分、







卒業するからたぶん増えたんじゃね？」









『……あー、……』
　








卒業、普通の人なら離れるのが悲しいって思うはずだけど、









私は卒業が近づく度に“あぁ、もうすぐそらるが死ぬんだな”って思ってしまう








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「……あ、そういえば、









去年はくれたのに、どうして今年はくれないの？」









『……え？』









私はめを見開きそらるの方を見る









「……いや、なんでも」









そらるの方から顔をそらしてくる









『……そ、そっか……』









私は俯いて、こんな気まずいままだった









『はい、これ、またね』









そらるに持ってた段ボールを渡してダッシュで自分の家に帰った









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「……あ、そういえば去年はくれたのに、どうして今年はくれないの？」









あんなこと聞かないでよ









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『期待……しちゃうじゃん』

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