そらるを守りたい。【そらる】

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『お、おはよ！』








久しぶりに声を出した……









「Aちゃん！」






「おはよ！」









そう挨拶を返してくれるこもいれば、









「あぁー、今日で卒業かぁ……」







「うっ、まだ、青春したいよぉ……」








卒業を悲しんでる人もいた









私は、全く悲しくないけど、









私は、そう強がって俯く









皆、卒業は離れ離れになるから、嫌だよね









なんで神様は本当の離れ離れにしてしまったんだろう









そらるは何も悪くないのに、









優しくて、良い子で、かっこよくて、









本当に、何も悪くないのに









私は泣き出しそうになり、瞼を擦る









「おーい、皆並んでー」







.









.









.









.









.






やだ、









本当は、卒業なんかしたくない









もっともっと、そらると、棗と、あまちゅと、









話したかった、会いたかった、









それから、時は過ぎるのは早すぎた









お母さんもいつのまにか卒業式に来ていて、









それなのに、卒業式が実感できなくて、









卒業証書が授与された









「これで、卒業式を終わります___」









終わってしまった、









遂に、終わったんだ









「Aー」









『……お母さん』









私はその声に振り向くと、お母さんが近づいてくる









「卒業おめでとう」








そう笑ってくれるけど、私は全く嬉しくない









『うん、ありがとう、』









作り笑いで、そう告げた









「A！」









『あ、あまちゅ』









突然現れて、私の手をとってくるあまちゅ









「あらあら、私はもう先にいってるわね、」









『あ、うん、








……で、どうしたの？』









「いや、もう卒業しちゃうなぁって、」








あまちゅは悲しそうな笑顔で私にそう向ける









私は胸が苦しくなる








……あれ？








『あれ、卒業証書が二つ？』









私は目を見開いて驚く









「……あ、これは、棗の分、病院で渡すんだ！」








にこっと笑い、そう告げるあまちゅ、









本当は、辛いはずなのにな……









そう思い、あまちゅと別れた

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