学校の王子様と悪役と偽悪役と。【歌い手】

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Aside



「2日目の花火大会俺と一緒に行こーね」




『はぁ！？なんで！？』




彼方が腕を組んでそういってくる





「……あ、僕もいきたい……なんて」




へへへと控えめに笑っている真冬




『うん！真冬は一緒に行こーね！』




私はかわいくてつい笑顔でOKした




「そらるんwwwwwww」



「……」




「あぁぁぁぁ！！！いだいいだいいだい！！！」




「ぎゃぁぁぁ！！！！なんで俺までぇぇぇぇ！！！」




響希さんが彼方に喧嘩を売り、彼方は怒って響希さんと渉を締め上げる





『わ、わかった！わかったから！彼方も一緒にいけばいいでしょ！……』




私が止めると彼方はまた私の腕を組んで来た



「A大好き」




『急にデレるなや……』





「……じゃあ俺もいく」




「浦田くん、嫉妬は醜いよ」




「彼方さんだけには言われたくないっすねぇ！！」




彼方は渉にそういい、渉は彼方に怒る





「じゃあわしもいく！おなご一人なんて肩身が狭いでしょ！」




「うげ、ちゃんくろも来るの？」



「あ？」




また彼方が文句をいい、響希さんと喧嘩をする





『……言い争うの好きだなぁ』




なんて二人を見て呟く





「え？何々？A嫉妬？可愛いなぁ」





「ついさっきまで嫉妬は醜いよとか言ってたの誰ですかねぇ！？」





彼方がにやにやしてると渉が彼方にツッコむ








……ダメだこりゃ






あれ？






花火終わってる……







綺麗だなぁ、星









ん？どこから視線が……








あ、真冬か






真冬と目が合い、私は微笑んだ






すると真冬はﾊﾞｯと顔が赤くなって目を見開いた






……かわいい





私はにこにこして真冬をずーっと見てる






真冬は顔を赤くして俯く







「なぁなぁそらるん」





「なんだよちゃんくろ」





「なぁなぁそらるさん」






「浦田くん何」






「「あいつら二人が目でイチャイチャしてます」」






響希さんと渉が見事にハモる







『イチャイチャなんかしてないよ！ね！真冬！！』




「う、うん！//」





私ははっと割れに返り、真冬に降る





「まふ、明日覚えてろよ」





「はひぃっ！……」





彼方の怖さに驚いたのか、真冬は肩を震わせて見事噛む






可愛い






やっぱり真冬は可愛いと思いながらもこの場の雰囲気を楽しんだ




・





・









・






『真冬、ありがとう』




誰にも聞こえない声でそう呟いた

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