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少し歩いて、土手の芝生に2人で休憩することになった。

『はぁ〜、気持ちいいですね〜。』

私は久しぶりの外に舞い上がったのか芝生に寝転び、目を閉じた。

『昔から、こうするのが好きなんです……』

煉獄『ほう……ならば俺も!』

と言って煉獄さんも寝転び川の字になる。
隣を見ると空を見上げる煉獄さんの横顔が見えてその横顔が美丈夫で思わず目を逸らした。
高鳴る心臓を誤魔化すように雲を見る。

『煉獄さん!あの雲、煉獄さんの眉毛みたい〜!』

煉獄『む!あれか!確かに俺の眉毛に見えなくもない!』

『あれは猫、こっちはぱんけーき!』
煉獄『どれだ?』
『あれです!煉獄さんの眉毛の隣……』

私の目線に近づこうとしてなのか煉獄さんとの距離は徐々に近づき、右肩が触れ合った。

『……、』

煉獄『あれか?』

『そうです……あれです。』


肩が触れ合っただけでこんなに胸が高鳴るなんて、
蝶屋敷の際には毎日のように抱き合っていたのに
可笑しいな、私。

なぜか沈黙が流れ、それに耐えきれず煉獄さんの顔を見ようと横を見ると
手の平くらいの距離に煉獄さんの顔があった。

『っ……!』
煉獄『少しは意識してくれているか……?』
『意識、ですか……?』
煉獄『そうだ。俺を男として。』
『ん、』

煉獄さんは右手を私の左頬に触れた。
手に触れている頬が熱い、
これは煉獄さんの熱さなのか、私の熱さなのか……

『意識せざるを得ません……、』
煉獄『そうか……、その表情俺以外に見せたくないな……』
『……う』


煉獄さんの顔が近づき、思わず目を瞑ると
鼻に柔らかい感触を感じた。

『へ?』
煉獄『すまない、まだ片思い中なのに、思わず……』
『えっと、へ、』

煉獄さんは頬に触れていた手を私の首の後ろに持っていき、
煉獄さんのおでこと私のおでこをくっつけ話す。



煉獄『A、聞いてくれ。Aをこのまま離したくない。どうしようもなく、好きだ。』
『煉獄さん……』
煉獄『君は俺にとって明日に希望を持たせてくれる、唯一の光だ。』
『私、そんなたいそれたこと……』
煉獄『ただ居てくれるだけで愛おしいぞ。』


『私も煉獄さんがそばに居てくれるだけで、心が暖かくなります……、これは煉獄さんと同じ気持ち……?』
煉獄『……俺にはわからないが、嬉しい。』


そして再び、頬に口付けをされた。

煉獄『すまない、』
『ううん、拒否しない私も……』
煉獄『君は優しからな、』

。→←。



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設定タグ:煉獄杏寿郎 , 恋愛 , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:恋愛
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ミサト(プロフ) - 衣世さん» 衣世さん!コメントありがとうございます!面白いものが書けるよう精進します!これからも宜しくお願い致します! (2021年9月15日 15時) (レス) id: 5220df7bbc (このIDを非表示/違反報告)
衣世(プロフ) - はじめまして!楽しく拝見しています☆こっちまでドキドキしてしまいますo(^o^)o恋が実るといいですねっ♪続き楽しみにしてます! (2021年9月15日 12時) (レス) id: 1ea4fe96cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たちばな。 | 作成日時:2021年9月13日 20時

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