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お風呂から上がったら、カップ麺が用意されてたから3人でそれを食べる。
久しぶりにカップ麺なんて食べたけれど、味なんてわかったものじゃない。
「一昨日ぶりの塩ラーメンや」なんて言って呑気にしている崇裕くん。
隣の望くんは何か言いたげに、ニヤニヤ笑いながら私を見ている。
「な、なに、そんなに見ないでよ」
桃「べっつにー？」
ちょっとイラッとして、私は望くんを軽く小突いた。
カップ麺を食べ終わると、崇裕くんに呼ばれて部屋へ。
私のために棚をひとつ空けてくれたらしい。
紫「元からたいしたもん入ってへんかったから」
「何から何までありがとう」
お礼を言うと、崇裕くんはまたふんわり笑った。
どうしよう、ドキドキする。
紫「なぁ、ホンマに具合悪ない？ 顔赤いで？」
「だっ、大丈夫だから！ 本当に！」
後ずさりながら手を振って、私は部屋から出た。
小走りでリビングに戻った私を見て、望くんはまたニヤニヤしていた。
桃「Aちゃん、顔赤いで」
「赤くない！」
ソファに座っていた望くんは、私に向かって手招きをした。
渋々望くんの隣に腰を下ろすと、思いもよらないことを耳打ちされた。
桃「兄ちゃんのこと好きやろ」
「なっ……えっ!? 何言ってんの!?」
桃「わかりやすー！」
私は何も言えず口をパクパクするばかり。
そんな私を見て、望くんはけらけらと笑っていた。
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作者名：ずみ | 作成日時：2018年2月6日 19時
