山姥切長義に惚れてしまった【刀剣乱舞】 (ページ14)

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第十三話【刀剣の集い】ページ14

あれから一時間後、大広間で代表格の刀剣男士達を集めて会議を行うことになった
メンバーは、へし切長谷部、歌仙兼定、髭切、膝丸、陸奥守吉行、和泉守兼定、燭台切光忠、蜂須賀虎徹、蜻蛉切、短刀を代表して鳴狐が出揃った
集めたのは古参や頭の切れるもの、長寿な者だ。参考にできる案がたくさん出ればいいのだが…

ちなみにまんばちゃんも誘ったが断ってきた。まぁ、当たり前でもあるのかな…この場を仕切るのは私と本歌である山姥切長義なのだから

「偽物くんは来ないようだね」
「悪態つくのは私だけにしろよ。陰湿布男」
「君とは別枠の問題だよ。首を突っ込まないでくれたまえ」

……なんか、モードが違う感じがする
こういう、優しい口調で言われると逆に怖さが増している気がする。
今の布男の目が気持ち悪い……自己顕示欲の塊みたいな目をしていて……いや、気持ち悪いとは違うか

「可哀想…」

ふいに、口に出してしまっていた。慌てて口を塞ぐいで布男を見れば、作戦会議の方に集中していて、耳には入っていなかったようだ
これが不幸中の幸いか………。

とにかく、今は私も会議に集中しよう。全員で協力して、全員で答えを導いて、全員でこの問題を突破する
世界の歴史を守るために、私やみんながここに居るんだ。今出来ることを精一杯やるんだ

「＿＿全員揃ったな。
では、改めて自己紹介させてもらおう。
俺の名は山姥切長義。備前長船派の刀工、長義の刀だ。俺こそが長義が打った本歌、山姥切だ。つい先程まで政府に仕え、監査官として聚楽第に同行していたが、ここにいる『審神者くん』のおかげで追放され、此処に行き着いた。よろしく頼むよ」

ぞわりと背筋をなぞられた様な感覚。布男が『審神者くん』なぞ言ったせいだ。しかもなんだその皮肉った言葉。多分、少しでも敵を作らないためだろうとは思ったけど、大丈夫だよ山姥切長義くん。私がクズ審神者なのは周知の事実ですから。だからと言ってクズ審神者呼ばわりは許さねぇ

パチパチ、と軽い拍手とよろしくという声
どうやら第一印象的には成功したようでなによりだ

「全員、話は通っていると思うが…ここに集まってもらったのは他でもない
聚楽第の歴史改変をどう防ぐか、これを議論したいと思う」

＿＿ここを持って、俺達の戦いは始まる。心して挑め。この世界を……守りたいのならば