普通の私が“魔法少女”になる話 (ページ26)

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今日は魔者退治は休むべきだと言われ､休むこととなった｡ここ最近ずっと魔者を退治し続けていたし､その疲れを癒せる良い機会だろうとルスが提案したのだ

始音達とは今日は会う予定は無かったが､一応今日の魔者退治は休むとメールを送った

メールを送ったあと､直ぐに返事がきた

始音Aちゃん大丈夫?
A大丈夫だ
始音良かったあ…!
A心配かけてすまない
始音良いよ､気にしないで!
Aまた家に遊びに来てくれ､歓迎する

私がその言葉を送ると､やったー！じゃあ行くね！と絵文字付きで返事が返ってきた

「彼女(始音)は元気だね」

「嗚呼､元気過ぎる位にな」

ルスと一緒に苦笑いする

スペースが手をつけられないと言うほど､始音は変わっているらしい

どの部分が変わっているのだと問うと､返ってくる言葉は「全部､とにかく全部」である

「あの子はここぞって時にドジしちゃう子でね､とにかく危機感がないのよ」とも言っていた

「今日は休みなんだし､どこかでも出かけるか？久しぶりにショッピングモールに行こうか」

「それなら僕､くれーぷ？ってやつ食べたい！」

クレープを食べたことがないのか？とルスに問うと､生まれてこの方食べたことがないなぁと言う｡それならクレープの他に美味しいものや楽しいものを知って欲しいと思いつき､私はルスを部屋の外へ出て待ってほしいと言った

クローゼットから服を取り出し､着用する｡そのあとバッグを持って自室のドアを開けると､ルスが居て､早く行こうと私の背中を押しながら言う

ドアを開けると､空は雲ひとつない快晴で､すーっと息を吸うと少し冷たい風が身体に入り込んできた｡今日は気温が低いようだ

「此処からショッピングモールまではどうやって行くの？」

「基本は電車だな､駅は此処から五分もかからないし､駅からショッピングモールは目の前にある｡ルスの食べたいクレープの他にあるから好きなの選べばいい」

Aのお金事情はどうなってるのと驚いた表情を見せるルスに､内緒だと私は口に指を持って不敵な笑みをする

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