【d!】異世界人召喚の儀式Ⅱ (ページ37)

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86.魔力ページ37

本日は初めての魔法訓練の日。
Aは非常に嬉しそうだ。

ｱﾝ「本日は随分と嬉しそうですね」

『うん、だって初めて魔法が使えるかもしれないんだもん』

ニコニコ顔で言うAにアンとマーサは微笑みながらAの身支度を整える。本日は訓練もある為ドレスではなく、普段から着ているワンピース、その中でも動きやすい方の服だ。髪も下ろすのではなくポニーテール。髪型を変えるだけでも雰囲気はガラッと変わる。

ちなみに、ドレス以外の服はかなり前から着ている。Aがグルッぺンにまずお願いしたことだ。

『(訓練なら本当はズボンが良かったんだけど…ダメって言われたんだよな〜)』

ﾏｰｻ「良くお似合いあですよ」

『ありがとう』

食堂

『おはようございます』

元気よく挨拶をし席に座る。最近グルッぺンの隣が定位置となって来ている。

tn「おはようさん、似合っとるよ」

『ありがとうございます』

次々と幹部達が入りAの普段と少し違う格好に興味を示す。料理が運ばれ食事が始まる時にある幹部がAに声をかける。

sn「Aちゃん食べる前にちょっといい？」

『？はい』

周りも既に料理が運ばれているのに何故呼び止めるのか疑問に見ている。

sn「今日から訓練始まるから……それ、外そうか」

いつもより深刻そうに言うしんぺい神に周りは少し驚く

『(あ、)そ、そうですね…』

sn「もちろん訓練も必要だけど、まだ此処で外して食べた事ないでしょ」

目線をAに合わせ、Aの顔を伺いながら話しかける。

sn「もし、此処の食べてダメそうならまだ訓練出来ないからね」

『…はい』

一緒にいた4人以外は疑問に思う。「何故そんなに深刻そうなんだ」

os「確かに、まずはそこからやったな…」

Aが深く深呼吸をする。

それ程までに深刻なのかと、周りは更に疑問に思う。確かにあの場を見てなかったもの達にとっては当然の疑問だ。

rbr「そんなになんか？」

sn「そうだね、俺の予測だと多分今の食事、半分も食べられないよ」

Aは一瞬息を飲み、周りは驚く。今まで美味しそうによく食べていたAが腕輪を外せば半分もたべられないのかと。

sho「そんなにっすか」

gr「ここの食事は他と比べて魔力が多く入ってるからか」

sn「うん」

sn「いい？体調が悪くなったらすぐに言うんだよ」

『はい』

ｶﾁｬ

Aの腕輪が外される。

Aはとても不安だった。

此処の料理は耐えられるのかと…