皆集まれェェエエ！！自由な私達の（非）日常的学園物語！3【オリジナル合作小説】 (ページ36)

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美智、だいたいあってる。【キノコ猫】ページ36

美智side

「見事だね。あっぱれ！いつもこうやって殺してるの？面白いねぇ」

…どうしてこうなった。
私はいつも通りに殺っていただけだった。
まさかちゃんと能力が発動してなかったとか⁉
それとも…この人が特殊なのか？
普通の人なら私はただの包丁を持った不審すぎる少女に見えるはず。
そもそも普通の人なら私は見えないんだけどね…

私がそんなことを考えている間にも、こいつはどんどん話していく。

「僕の名前はユーリア！自由学園最高学年だよ！君の名前は？」

この人＿ユーリアさんは私が妖を殺っているのが見えてるっぽいけど、動じなさがすごすぎる。
とりあえず普通の人じゃないよね…

っていうかこの人自由学園の生徒なのね。
大人に見えたよ。
まあ自由学園は自由だから大人も来ていいのかもだけど。
私は今日から自由学園の生徒になったからよくわからないや…

でもそんなことはどうでもいい。
私が今することはただひとつ。
口止めとして、あの世へサクッと逝かせることだ！

だけど…なんだろう。
この人が人じゃないことはわかる。
でも…なんか…人外みたいな匂いはしないんだよね。
妖と人を沢山殺してきた私だからわかる。

ユーリアさんはきっと＿＿＿＿

ただ、私もそれが存在することは噂でしか聞いていない。
この人がそれだという証拠もない。
だから今はそのことについては触れないようにしよう。

あ、ユーリアさんが私の名前を聞いてたことすっかり忘れてた。

「さあね。なんだろ。」

今はそうやってはぐらかしておこ。
私の名前＿＿モブ野美智だって、本名かどうか怪しいし。
だって、この国に「モブ野」っていう名字はないんだよ？
100年くらい前には萌武野(モブノ)さんがいたらしいけど、今はもういない。

そして…ユーリアさん。一応君に聞いておくよ。

「ねえユーリアさん。今から私に殺されるのと、このことを誰にも言わないの、どっちが良い？」

本当は君の記憶を抜くことも出来るんだけど…それじゃあ面白くないでしょ？