三 ページ4
独自のカルチャーを築く街、原宿
四人目というのはスカウトマンに自分から話しかけに行く系女子らしい
確かにかわいい
仙台から上京してきた虎杖くんは2018とデザインされたサングラスにクレープ&ポップコーンと見事に原宿をエンジョイしている
五条先生が四人目を呼び、改めて自己紹介
「釘崎野薔薇
喜べ男子紅いっ…はぁ⁉」
私を見るなり愕然とする
各々の自己紹介が終わると東京観光へ行くことになった
__見るからに観光地ではないおぞましい空気をまとった建物
六本木とは?
五条先生の言うことを期待してはいない
呪いを祓うべく建物内に入っていく虎杖くんと釘崎さん
「やっぱ俺も行きますよ」
「無理しないの、病み上がりなんだから」
「虎杖くんは監視対象でしたよね、野放しにしていいんですか?」
「まぁね、でも今回試されてるのは野薔薇の方だよ」
二人が消えていった方をじっと見つめる
「私、釘崎さんはイカレてると思います」
何言ってんだこいつとでも言いたげな恵
虎杖くんは宿儺の指を飲み込む行為をいとも簡単にこなしてしまう
イカレていないわけがない
それは五条先生も目の当たりにした恵もわかっている
「そうだね
今日は彼女のイカレっぷりを確かめたいのさ」
そう言って頭をコンコンと叩く
「でも釘崎は経験者ですよね
今更なんじゃないですか?」
「呪いは人の心から生まれる
人口に比例して呪いも多く強くなるでしょ」
地図にも載るか否かのちっぽけな村と新宿ならば呪いの数が多いのは圧倒的に新宿
地方と東京じゃ呪いのレベルが違う
「Aは何で野薔薇がイカレてると思った?」
「勘」
ズルン_
建物から産まれるように出てきた呪い
すかさず祓おうと手を合わせる恵を制する五条先生
すると呪いがドクンと反応し、聞くに堪えない叫び声をあげながら朽ちていく
勘は当たっていたらしい
「いいね。ちゃんとイカレてた」
二人を迎えるべく入口付近に向かう
「一番イカレてるのは君だけどね」
「……」
真面目だから闇落ちする
呪術師はイカレてないと
87人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:呉沢 | 作成日時:2020年9月20日 16時