二十五 ページ26
ジャージに着替えグラウンドに向かう
ふと談話室の扉が開いていて中に人がいるのが見えた
「A?」
ソファの上で体育座りをして小さくなっているA
スースーッと控えめな寝息が聞こえる
隣に座り朝のことを思い出した
昔から一緒にいたから勝手にAのことは俺が一番知ってると思ってた
思い上がりもいいところだ
「準一級から昇格出来ないのって上の影響だったのか
使える人材ってなんだよ
狂歌?だっけ、特級呪具なんて持ってたんだな」
俺が知らないうちに呪術師になって
俺が知らないうちに昇格して
俺が知らないうちに怪我して
「何で頼ってくれないんだよ」
俺を守ろうとするくせに守らせてくれない
___頼んでねぇし
自分犠牲にしてまで人を救いたいとか呪術師の鏡かよ
らしくない考えに混乱する
隣で眠るこいつは俺が何言っても今更変わろうとしない
五条先生が言えば変わるか?
モヤッ_
モヤッってなんだよ
「うわッ眉間にしわ寄りすぎ〜!」
いつの間にか目の前には五条先生がいた
「恵サボり?感心しないなー」
何のことだと時計を見ると開始から15分も経っている
ボーッとしてただけです、と立ち上がりグラウンドに走って向かう
廊下は走らなーい
そんな声が聞こえた
さっきのわだかまりは消えない
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作者名:呉沢 | 作成日時:2020年9月20日 16時