十二 ページ13
吐き気がする
「交流会な、のに、、ぅえぇ」
水を飲んでは吐きを繰り返して数十分
いつもより遅い時間の朝食
遅刻だぁと呑気に食べ始めたところまでは良かった
一口含んだ瞬間猛烈な吐き気に襲われてこの状態
昨日何か変なものを取り込んだか…?
シンクに手をかけ力なくしゃがむ
「い、かない、と_」
口を押えながら歩きだそうとすると向こうから人が走ってくるのが見えた
「遅刻!はやく_」
「くぎ、さ、きさん」
顔面蒼白いかにも病人ですといった私の顔を見てすかさず横にしゃがむ釘崎さん
「病人は休んでなさいよ」
口は少し悪いけどその手は私の背中を優しくさすってくれている
さっきよりはましになったかも
「ありがとう__もう大丈夫」
吐きだそうと頑張ったけどもう一度飲み込んでやった
何度か口をゆすぐ
「病人を駆り出すほど弱くないわよ
「知ってる」
呪霊にいいようにされてちゃいつまで経っても追いつけない
「そう言えばあいつ生きてた」
「あいつ?」
顔色が少し良くなったといっても走るのはまだ無理そうで二人並んでゆっくり歩く
「虎杖」
「そっか…生きてたんだ」
そんなに驚かないんだと聞かれる
「死んだって聞いたときは悲しかったけど今はそんなに驚いてないかも」
なんでだろうね?と少し笑って見せる
つられて釘崎さんも少し微笑む
「次は四人で任務行きたいな」
「すぐに行けるでしょ」
「そしたら釘崎さんと虎杖くんとは初だね」
「そうねAとは初めてね」
「くぎさ、あ、野薔薇ちゃん」
「な、なに急に」
「呼びたくなっただけー」
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作者名:呉沢 | 作成日時:2020年9月20日 16時