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呪霊に乗った夏油くんが少女をキャッチしたのを見届け、ホッと息をつく。いやー、彼女が落ちた時は任務失敗だと焦ってたけど、案外なんとかなるモンだね。ちょいアウトのような気もするけど、あえてツッコまない方向で行こう。
「いやぁ、セーフセーフ」とノーテンキに呟く五条くんに向けて、何本ものナイフが飛んできた。咄嗟に五条くんの影に隠れて回避したのは見逃してほしい。私にはコレ全部避けるのは………できたかも。でも盾にしたのは一応謝っとこう。ごめんなさい。
「素晴らしい」と声がした方に視線を向けると、Qと書かれた帽子を被った人が拍手しているのが見える。どこからの刺客なのか、とっても分かりやすい。というか初対面なのに物騒なモン投げんじゃねーよ。
「君、五条悟だろ。有名人だ。強いんだってね。噂が本当か確かめさせてくれよ」
「いいけど、ルールを決めよう」
「ルール?」
「やり過ぎて怒られたくないからね。泣いて謝れば殺さないでやるよ。これがルールね」
「クソガキが」
私のこと見えてます?と聞きたくなるくらいガン無視された。と思ったら、五条くんがコッソリ夏油くんの方を指差してたので、たぶん逃がしてくれるんだろう。それか足手まといだから早く消えろってことかもしれない。なんか考えるの悲しくなってきたから、この辺でやめとこ。自分のメンタル削れるだけだわ。
そーっと逃げ去り、夏油くんの方に向かって駆け出す。途中でどこからか視線を感じたが、五条くんもQの人も戦闘に集中してたので気のせいだろうな。幽霊とかオバケじゃないハズだ。……………たぶん(自信なし)
_____「ごめんて!!マジごめん!!この件から手を引く!!呪詛師もやめる!!勿論「Q」もだ!!そうだ!!田舎に帰って米を作ろう!!」
『??????????』
部屋に着いた途端、呪詛師?の必死な命乞いが聞こえてきて、ハテナを盛大に飛ばした。コレ命乞いで合ってる?なんか農家の話になってない?いったい何があったんだ。
説明を求め中に入れば、呪霊に飲み込まれそうになっている呪詛師と、ソファーに座って携帯を触る夏油くんが視界に入ってくる。ますます意味が分かりません。ただ、呪詛師が呪霊に「チューしよ」とやたらキスを迫られているのには流石に可哀想だと思った。呪霊とキスはしたくない(真顔)
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おもち食べたい(プロフ) - 藍さん» あんまり良い扱いはされなかったんだろうなーということはなんとなく察してますが、主人公が言い出すのを待ってる感じですね。ただ、わざわざ自分から言うことでもないので、主人公が自分から言い出すことはしばらくないんじゃないかな…(たぶん) (10月1日 17時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
藍 - さしす達は主人公の過去というか扱いとは知らないんですか? (9月30日 18時) (レス) @page36 id: 23ef5c5b40 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - ふゆねこさん» ありがとうございます!不定期更新ですが、これからも頑張ります (9月10日 22時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
ふゆねこ(プロフ) - 面白いですねぇ!更新楽しみにしておりますわわ!!! (9月10日 21時) (レス) @page11 id: cd0c30d1f0 (このIDを非表示/違反報告)
おもち食べたい(プロフ) - 日出さん» ありがとうございます!これからも更新頑張りますね (9月10日 18時) (レス) id: 20bccc651c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おもち食べたい | 作成日時:2023年9月9日 17時