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善と悪 21 ページ22

you side.









岩橋はゆっくりと身体を触り始めた









｢ ちょっ、何すんの … ｣

岩｢ 所有物にはちゃんと
俺の物ってわかってもらわないと ｣









そう言って唇を重ねた

そしてそのまま …









.









目が覚めると腰が痛かった

そこで記憶を取り戻した









初めてをすべて岩橋に奪われた









｢ はやく私を開放して ｣

岩｢ 口答えするの？ ｣

｢ 当たり前でしょ、あなたは犯罪者なんだから ｣









岩橋は急に立ち上がってまた行為を始めた

だけど、今度はさっきとは違い激しかった









岩｢ 俺に背いた罰だ ｣

｢ んっ … ｣









嫌なのにいちいち感じてる自分が嫌

でも、岩橋を求めている自分はもっと嫌だ









そして終わったあと、岩橋は優しく抱きしめた









｢ あなた、本当は優しいんでしょ ｣

岩｢ 俺は優しくなんかない ｣

｢ だけど、私のことを傷つけてない ｣

岩｢ それは … ｣









何か言いかけて飲み込んだ様に見えた









岩｢ 俺の所有物だから ｣









そしてまた唇を重ねる

… いつまでこの生活は続くんだろう









岩｢ ねえ、変だと思わない？
世界は平和になることを願ってる
だけど、平和の定義は人それぞれ
だったら、みんなが願ってる平和ってなんなの？ ｣

｢ それは … 戦争が無くなることじゃない？ ｣

岩｢ 戦争が無くなったところで、平和にはならない
戦争という対象が無くなっただけで、
また新たな対象が生まれていく

そしたらまた世界はその対象が無くなるよう願う
それが平和なんだって ｣









だったら、私たちは何を願えばいいの









｢ そうなんだとしたら、平和なんて無いんじゃん ｣

岩｢ そうだよ、平和なんてものは存在しない
平和っていうのは世界のエゴそのものなんだよ
だから、最初から平和なんて望まない方がいい ｣









平和は存在しない … か









いつもなら絶対に否定するのに

私、どうしちゃったんだろう

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