4,怠惰 ページ6
帰り道、ペコさんの厚意で送ってもらう事に。
「迷惑かけてごめん、楽しかった?」
「はい、今度は私の奢りでいいですよね?」
「え、俺年下に奢られるの?!(笑)」
二人で笑う、私にも笑顔が残ってたんだ。
そう思う。
「あ、ここで」
塾より遅い時間だ、怒られるに違いない。
その時家の二階のベランダに兄の姿をみつけた。
「ザックー」
とペコさんが手を振ったのに気付いた兄が、家から出てきた。
・・
「おいペコ・・何してんだよお前。」
「Aちゃんを助けた、それだけだよ。」
――――ペコside
ザックは守れないみたいだから、俺が守る。
会えるかな?そう思って昨日の道に行くとあえて
強引にカラオケに連れてって、話をしたんだ。
そのあと彼女は人が変わったように楽しんでたんだ。
優しい声で、楽しそうな声で歌ってた。
俺も楽しかった。
帰り道、ザックとの話や家の話を聞いた。
Aのことは聞けなかったけど、今はまだ良いかなって。
ザックは兄だけど会話をしたことが無いらしいし、家では比較されて
いつも母から色々言われてるそうだ。
なおさら助けたい。
若干尊敬しているザックに失望しながらも聞いてた。
Aの家が近くになって、カラオケの話に戻っていった。
そんで本当に近いとき、ザックを見つけた。
ザックが俺に何してんだって、だから答えた。助けたって。
「ザックが出来なかった事をした」
それだけ言ってAに笑顔を向けて
「またね」
て行ってその場から去ろうとした。
「おい、待てよ。どういう事だよ」
何でザックが苦しそうな顔すんだよ。
辛いのはAじゃん・・
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アイカ(プロフ) - 幸部若さん» なるほど! (2015年7月27日 23時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
幸部若(プロフ) - アイカさん» コメント有難うございます!佐野岳さんのtodayで40秒以内にクリーム〜の話を参考に17話書かせて頂きました(*^_^*) (2015年7月27日 23時) (レス) id: 9dc5aa830c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 流石戒斗さんwww (2015年7月27日 23時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幸部若 | 作成日時:2015年7月5日 23時