17.変化 ページ19
切った後の髪は軽く回転をするのが楽しくってついバロンのダンスを一人で。
「なかなか良いキレだな」
と軽く拍手を戒斗さんにもらった。
「ペコ!一緒に踊りたい!」
生きがいを見つけた気がしたんだ。
「おう!」
私は嬉しくって、皆といたくって・・
「あ、でもその前に・・・私・・『男』としているね」
と。
「なんで?!可愛いじゃん!」
「バロンは強さ・・女の強さはいるようでいらない。
私の求める強さは自分に打ち勝つ強さ・・だからすべてに勝るために違う存在になる」
訳の分からない事を自分でも言った気がしたけど戒斗さんは「フンッ」といって
「服を買いなおしたほうが良いのではないか?」
とね・・・
「ついでに私服バロンカラーにしちゃいます?」
「あ、俺も欲しー!」
「そんじゃあ今度一緒に買いに行こうか」
と笑って私は財布を鞄から取り出した。
「・・あ・・・そんな持ってないや・・・、通帳は母が持ってるし・・。」
そういうと戒斗さんが「それならここにある」と箱から出した。
「え・・」
「実はお前のウチにお邪魔したんだ、その時預かった。」
「はあ・・・なるほど。」
「それにしてもお前働いているんだな」
「な!!勝手に見ちゃダメですよ!」
「お前は未成年だからな、俺が保護者代わりだ。見ても構わんだろう?」
「・・・・そうですね」
頷きざるおえなかった
―――夜
「晩御飯どうします?」
「そういえば歓迎パーティー。」
「この三人でするんですか?」
ペコと話していると玄関が空き
「ただいま・・・」
と雨に濡れた兄の姿。戒斗さんが私の頭にハットを深くのせて
兄にタオルを渡した。
「遅かったな、これから歓迎パーティーをするんだが寝るか?」
戒斗さんから受け取ったタオルで顔を拭いた奴を首にかけて
「そうだな、寝るわ。・・・歓迎?あぁ、そこの・・俺ザック
宜しくな」
ヘヘッっと笑って自分の部屋に向かったようだった。
戒斗さん・・私の顔を隠して・・・
「ヒドイよね、ザック。妹なら顔見えなくても気付くだろうに」
「仕方ないよペコ、兄弟とか友達とかじゃなくて知り合い程度にしか会ったことないもん」
と言うと
「ケーキ冷やしておくぞ」
素晴らしい出来栄えのケーキを片手に戒斗さんがそう言った。
二分たってないよね?!
「結局三人か・・」
「不満か?」
「いや、大丈夫です!戒斗さん!」
なんかペコ可愛い
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アイカ(プロフ) - 幸部若さん» なるほど! (2015年7月27日 23時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
幸部若(プロフ) - アイカさん» コメント有難うございます!佐野岳さんのtodayで40秒以内にクリーム〜の話を参考に17話書かせて頂きました(*^_^*) (2015年7月27日 23時) (レス) id: 9dc5aa830c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 流石戒斗さんwww (2015年7月27日 23時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幸部若 | 作成日時:2015年7月5日 23時