16.着用 ページ18
「はい」
力なく震えた声は安心。
「外じゃ冷える、早く帰るぞ」
微笑んでくれた戒斗さんに、認められた気がして嬉しかった。
戒斗さんがさしてくれている傘の中で二人帰った。
―――――バロン内
「Aちゃんも戒斗さんもおかえり〜・・って
タオルタオル!!」
風邪ひいちゃうよ!っとバタバタペコ。
消毒液と絆創膏を戒斗さんが持ってきて
頬の傷に貼ってくれた。
「痛むか?」
と顔に添えた手の親指で上を優しくなぞる。
「大丈夫です」
そう言うとペコも安心してタオルを渡してくれた。
「強いなお前は」
頭を拭く私に確かに戒斗さんは言った。
そんな事言われたのは初めてなんだよホント・・
嬉しくって涙が溢れた。
驚く戒斗さんと、あたふたし始めるペコ。
_____私は今幸せだ・・・
・・
「A、拭いた後だがシャワーに入ると良い。」
そう言ってバロンの服を渡された。
「ありがとうございます」
ペコに案内されてシャワールームへ。
服を脱いで、シャワーあびてタオルで拭く。
サイズはペコさん位の。
一式揃ってる。ズボンを履いてシャツを着た。ベストを着た。
ハダシのままで出ると
「サイズは平気だったか?ジャケットのあまりならあるが希望ならばコートやノースリーブ
も準備するぞ」
って。
「日によって選びますよ」
そう言って鏡をふと見ると長い髪では似合わなかった。
「ペコ、鋏ない?」
「鋏?・・んー・・髪切る奴で良い?」
「うん、それそれ」
肩に当たらない程度までに切り落とした。長いもんだからまとめてたからそこから
纏めてごみ袋へ。
「えぇえ!!切っちゃうの?!洗面場いこ!俺が綺麗にしてあげるから!」
そう言って背中をおされて洗面場へ。
「別に良いのに・・」
「俺が切りたいだけ〜♪」
なんて結構ノリノリで、イスとか準備し始めて結構本格的だった。
綺麗に段も居れてもらって。
「前髪どうする?」
「前髪は元々短いしこれでイイよ。」
前髪は目が隠れるか隠れないか位で、横髪を鎖骨位まで。
ちゅうにびょうやけど気にするな!
「有難う」
「どういたしましてー」
ヘヘッと笑うペコだが美容師目指しても良いと思った。
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アイカ(プロフ) - 幸部若さん» なるほど! (2015年7月27日 23時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
幸部若(プロフ) - アイカさん» コメント有難うございます!佐野岳さんのtodayで40秒以内にクリーム〜の話を参考に17話書かせて頂きました(*^_^*) (2015年7月27日 23時) (レス) id: 9dc5aa830c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 流石戒斗さんwww (2015年7月27日 23時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幸部若 | 作成日時:2015年7月5日 23時