12.裏闇 ページ14
「はい、一応」
カップを握る手には力が込められていた。
「あまり話を聞かなかったのですが、メンバーの面倒見も良くて・・
納得がいきますね、妹さんが居るのでしたら・・」
そう言うと立ち上がって
「***にサプライズがしたいなら、アレを持っていけばいいわ」
と最初とは別の丁寧さの全くない荒れた歩きで二階へ向かった。
そこまで娘を嫌う必要がどこまであるのだろうか。
「これなんだけれど・・」
封筒一つと抱える程度の箱を一つ机の上に置いた。
「悪いんだけどコレから用事があるの、それ持って帰ってもらっても良いかな?」
拳に入る力は何ものでもなかった、弱者が強者を後ろから殴るようなもの。
Aは強い、でも優しさの方が強いから包容力が大きすぎるから
自分で傷ついてしまう。
誰も悪くない、そんな世界は無いが今回は無かった。
ただ言えるのは理由のない悪意があることだ。
「協力有難うございました。」
家を出ていき耳を澄ます。
随分と荒れているようだな・・
もう俺『達』には関係ない事だ・・・・
A、もうお前の羨む世界は現実になる・・だから・・・
___また、踊ろう。
お前となら一位を勝ち取るなど関係無く踊れる。
体を動かす快感がある。
ガイムのような仲良しダンスでなくとも絆は表現できる。
俺たちのダンスに一味加えてくれ。
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アイカ(プロフ) - 幸部若さん» なるほど! (2015年7月27日 23時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
幸部若(プロフ) - アイカさん» コメント有難うございます!佐野岳さんのtodayで40秒以内にクリーム〜の話を参考に17話書かせて頂きました(*^_^*) (2015年7月27日 23時) (レス) id: 9dc5aa830c (このIDを非表示/違反報告)
アイカ(プロフ) - 流石戒斗さんwww (2015年7月27日 23時) (レス) id: 0cd967d7be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:幸部若 | 作成日時:2015年7月5日 23時