＊ ページ6
ゾム
「なんで、浮気して…自分を盾にしようとした男を好きなままでおったんやろな
…それに………
あんな奴が胎の中に戻れるのに
俺がAの胎に戻れないのは、ほんまに意味がわからん」
「……ゾム…本当に大丈夫？ねぇ」
ゾム
「俺ずっと、Aん中に帰りたいって思っててんけど…
あんなんは許されて俺は許されん
なんなら今後生まれてくる子はAの胎の中で安寧を得て幸せを飲み続けて
良い頃には産道通って生まれてくる…
俺がAの胎の中に入れないのも、Aの産道を通れないのも、ほんまに意味がわからん…
なんでなん…ずっと願ってんのに」
お腹をずっと撫でているゾムの頭を撫でると
ぐずぐずと更に崩壊していく
ゾム
「嫌や……Aん中で幸せになりたい…
Aん中で生きて、いっぱい同じ栄養吸って成長して、生まれて、しあわせになって、もう一回産み直して貰うためにいっぱい交わって…もう一回、戻って、幸せになって………」
＿＿＿＿＿＿＿安心したい
映画、無理させちゃったかな
疲れてたか、何か思い詰めたことがあったかな
もしかしてこういうの、影響されやすいタイプだったかな
余計に追い詰めてしまったかもしれない
ゾム
「A……」
「なぁに」
ゾムの重みで抜ける事はできないけど
その恐ろしく奇妙な発想と
悲しい気持ちから抜け出せるように
ふわふわの髪を何度も撫でて
届く背中までをそっと撫でる
ゾム
「もし、もしも…俺以外に目移りした時はちゃんと言ってな」
「まさか」
ゾム
「わからんやろ、俺こんなんやから」
若干その信頼のなさにはイラッとくるけども…
ゾム
「もし、その時は言ってくれ
絶対……絶対に……幸せにできる俺に生まれ変わるから」
すり…と撫でられたお腹の中の臓器が凍りついたような気持ちになった
真意とか含めて、どういうつもりなのかなんてのは分からない
ただただ愛しそうに私のお腹を撫でて
目だけ此方を見て笑う
そんなゾムに
愛より恐怖が簡単に勝ってしまったのだ
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いねむり - おぉ、、！歪んだアイだ 自分が苦手系なはずなのに嫌いじゃない、、だと！ (9月16日 2時) (
レス) @page12 id: 64b21c98aa (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 新作おめでとうございます！！いつも悶えながら作品を読ませていただいております！主様のスピードで更新頑張ってください！ (2022年6月27日 22時) (レス) id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
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