＊ ページ4
ゆっくりゆっくり
弱くて毒とも言えなさそうなぐらいの毒を飲み込ませて
自然と解消されてしまう前にまた飲み込ませて
少し苦しくなって
体が必死に抵抗する時
解毒剤入りの水と
全力で植え付ける優しさでなんとか
ゾム
「っひひ……」
ぞむ、と呂律もままならず
唾液が落ちることすら止められなさそうな口で呼び
やたらめったら一心不乱に俺の服を掴んで
泣きながら苦しそうに助けを乞う姿は
とても
とても
とても
とても愛しかった
俺が助けてくれる
俺がいると安心する
そう思い込んで助けを求めるAが愛しい
ゾム
「大丈夫やから
もしまたなったら助けたるから
な、ゲームしよーや」
抱きしめた体は指先以外が熱くて
「何する？」
ゾム
「何したい？
あんま無理しない方がええんやったらアレやし
てか…お前指冷たすぎん？」
「さっきのやつのせいだから大丈夫
すぐ戻るよ多分…」
指先を握って
手のひらの中で温める
魔法みたいやな、とか
何も知らんAの前で言ったら馬鹿にされるんやろな
ゾム
「あー、なんか飲むか？あったかいもん」
水は飲んだかもやけど、温かいものも落ち着くやろ
そう言えば少し考えた後に頷かれて
Aを降ろして立ち上がり
キッチンの方へ足を運ぶ
無難に茶を淹れようとしていると
これやりたい、とゲームの要望が飛んできた
特に思うこともないんで、了承して…
棚を開けて端の奥でひっそりしている割取り出され続けるそいつを手にとった
ほんの少し
また少しだけ
気付かれないくらい慎重な
ゾム
「ほれ、茶」
「ありがと〜、これこれ、これやんない？」
ゾム
「ええけどお前そんな動くなや、大丈夫なん」
「お陰様で元気…！」
ゾム
「…なら、ええけどさ」
＿＿＿＿＿＿＿
＊
Gift
英: 贈り物など
独: 毒
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いねむり - おぉ、、！歪んだアイだ 自分が苦手系なはずなのに嫌いじゃない、、だと！ (9月16日 2時) (
レス) @page12 id: 64b21c98aa (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 新作おめでとうございます！！いつも悶えながら作品を読ませていただいております！主様のスピードで更新頑張ってください！ (2022年6月27日 22時) (レス) id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
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