＊ ページ2
「何、言って…」
ゾム
「なぁ、お母さんと仲良い？」
「…………ぇ…？」
ゆら…と瞳が揺れた
どーやろ
もし殴られてたとか言うんやったら
接し方もソレの処分も色々考えんとあかんけど
ゾム
「仲良えの？」
「わかん、ない…です、普通…くらい…？」
ゾム
「そか…いやほら、言われんかった？
必要ないんやったら捨てなさい、とか
大事なものは名前書いておきなさい、とか」
こくこくと何度も頷くAの目は
俺が何を言いたいのか分かってないらしく
ただただ怯えて両の手俺の目、その周囲へと
常に視線を動かして警戒を続ける
ゾム
「俺さ、汚されたくないんやったらちゃんとしまっときなさいって言われたことあんねん
実際俺は、俺のもの…大事なもの汚されたくないんやわ
だから俺だけのものってしまい込んだ
なぁんも悪くないやろ」
犯罪とか知らん
…と言えば嘘になるんやけど
自分のものは大事にしなさいって言うやん
世の正義を掲げた純粋で最高の主人公すら
自分の大切なものを守るために
『敵』を作って殺すくらいやもん
「意味、わかんない…！」
遂にぐずぐずと涙も出てきてもうたAに触ろうとすると
鎖を鳴らして必死に逃げようとする
けど移動可能距離なんて知れてるし
ゾム
「大丈夫や、痛いこともせんから…な」
犯罪だってことは分かってる
それでも自我を突き通す
それに
ゾム
「今後いつか認めてもらえて報われるぐらいでええ」
寂しいものやけど
罪を犯す悪ってのは大抵そういうもん
俺がそっち側だとしたなら
後からでいい
焦りはない
だって俺だけのAや
もう誰かに盗られるなんてことはない
ゾム
「たまに一緒に歩こうな
体悪くしてもあかんやろ？」
後からでいいから…
あぁでも、自分で壊して
誰かが盗る気も失せるようにしたってええんか
いやいや…
けど＿＿＿＿＿＿＿
もし、盗られてしまいそうになったなら
考えなくもないか
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いねむり - おぉ、、！歪んだアイだ 自分が苦手系なはずなのに嫌いじゃない、、だと！ (9月16日 2時) (
レス) @page12 id: 64b21c98aa (このIDを非表示/違反報告)
かみぶくろ*(プロフ) - 新作おめでとうございます！！いつも悶えながら作品を読ませていただいております！主様のスピードで更新頑張ってください！ (2022年6月27日 22時) (レス) id: 789bc89d04 (このIDを非表示/違反報告)
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