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「姉貴……!」

「気が抜けんの早いんだよリクオは」




ギチギチと音を立てる鬼童丸とAの木刀
力が均衡している2人はすぐ側にあるお互いの顔を睨み合った




「貴様…そこの弟よりも厄介になりそうだな…」

「さぁね」




何を持って、厄介というのか




「……その眼……ただ者じゃないな」




ただ者?
この遠野の里にいる時点でただの妖怪とは違うのは、当たり前だろうに

そう思っていた次の瞬間、ズジャアアッと鬼童丸を氷が覆った




「な……氷」

「遅いと思ったら、イタク…
あなたリクオとAの教育係でしょ?
間の抜けたことしちゃダメよ」




冷麗に紫、淡島に雨造、土彦
ここでは特に仲良くしている彼らが来てくれたようだった




「おじさん…この氷のとりでからは出られない。
待っているのは凍死ね…
それが嫌ならこの遠野であばれたことを大声で悔いてごらんならさいな」




ああ、頼もしい奴らが来てくれた
私はニヤリと笑いながら言葉を吐く




「……冷麗ドSぅ……そして私の着物裾凍ったんだけど」

「それも素敵よ、A」

「どんなセンスしてんだよ」




思わず顔をひきつらせていると、淡島がイタクここに京妖怪がいることの説明を頼んでいた
しかしそんなことをしている間に京妖怪は冷麗の氷のとりでを壊す




「…私のやることは遠野を全滅させることではないのだよ。
だが…ぬらりひょんの孫らに手をかしたことはおぼえておく。
奴良組とつるめば…花開院(・・・)のように皆殺しだ」




皆殺し……だと……?




「二週間以内に京は陰陽師と共に…
羽衣狐様の手に落ちるのだ」




二週間以内
想像よりも、なんとも期間が短い
だがそんなこと言ってる場合ではないだろう
これはもうなりふり構わず仕上げに入らなくては

鬼童丸が手下を担いでここを後にしようとするが、ふとその足が止まりまたこちらを向く
私はそれに気づき、そちらに視線を向ける鬼を見た


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(名前)ことみ(プロフ) - いつも、楽しく読ませてもらってます!ぬら孫の転生のものを探していてこの作品に出会い更新が来るたびにすごくたのしみにしてます!!これからも作品楽しみにしてます!! (2020年1月4日 20時) (レス) id: eb62bdd2ac (このIDを非表示/違反報告)
キカ - 明けましておめでとうございます!今年も楽しく読まさせていただいてます!次が楽しみです!更新頑張ってくださいね!お体に気をつけてください。応援しています! (2020年1月2日 1時) (レス) id: 2047e5dc6b (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ムクロさん» ムクロ様、コメントありがとうございます!気に入って頂けて光栄です。これこらもよろしくお願いします! (2019年12月4日 23時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)
ムクロ(プロフ) - コメ失礼します!むっちゃ面白い!凄ェ! 面白すぎて1から一気読みしてここまできましたwこれからも更新頑張ってください!応援してます! (2019年11月29日 19時) (レス) id: 1f680d1d0e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 神威さん» 神威様、コメントありがとうございます!いやいや、文才なんかありませんからマジで…でも気に入って頂けたのなら嬉しいです!ぜひこれからも愛読よろしくお願いしますm(_ _)m (2019年11月29日 16時) (レス) id: 9e3e8858ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年11月14日 23時

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