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ある日のこと
リクオと一緒に庭で遊んでいると庭に出てきたお父さんに呼ばれそっちへ駆け寄った




「首無」




お父さんはすぐ後ろに控えてる首無を呼ぶ




「俺はこいつらに、選ばせたいと思ってんのよ。
人か…妖か」

「二代目…」

「一度、妖怪任侠の世界に入っちまったらもう戻れねぇ。
半妖のオレは妖を選んだが、Aやリクオには妖の血が四分の一しか流れてねぇ」




とても優しげな声
お父さんが私たちのことを愛してくれてるということが凄く伝わってくる




──おいで。A




不意に思い出したのは、私のとても大好きだった人
私たちの世界を、変えてくれた人





「こいつらの人生は、こいつら自身が選ぶんだ…」

「しかし…もしものことがあったら!」

「首無ィ〜…お前さんはホントマジメだねぇ〜。
今日もあやとり教えてたな?」

「う…」




お父さんの言う通り首無は今日もリクオにあやとりを教えていた
さっきリクオから見てー!とお披露目されたから間違いない




「“将軍様の御膝下”でもねぇ。“帝都”でもねぇ。
“東京”になってまた闇は薄まった…」




まるでこいつらの血みてぇに。
そう言ってお父さんは抱き上げているリクオの頭を撫でる
よく分かっていないリクオはただ大人しく撫でられ、父を見たげていた
私はお父さんの着物をただキュッと握っている



「そう、こいつらが象徴なのさ。人と妖の未来のな…。
だからこいつらの前ではあんまり妖の世界のことは語らずだ。
親父にもそうキツく言っとけ」




首無は何も言うことなく、ただお父さんを見つめていた




「自分で気付いたのなら、そんとき見せてやりゃいい。
な?リクオ」

「うわぁ、いたいよおとうさん」




ワシワシと撫でるお父さんはどこか楽しそうで、私たちがどんな道を進むのかを楽しみにしてるんだろうか




「リクオにゃまだ難しいか。
…Aはどんな道を進むのかねぇ?」

「私?」

「あぁ。今んとこはどう思ってるんだい?」




片目を閉じて、いつものあの笑顔を浮かべて聞いてくる
私はそんな父を見上げてふと首無を見てからどことなく庭を眺めた




「私は選ばないよ」

「……選ばないっては?
人か妖かどっちも選ばねぇってのは…
ちょっと無理じゃねぇか?」

「私は、選ばないよ。お父さん」




お父さんの着物を離していつも河童がいる池をのぞき込む
どうやら今はいないらしい



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ヒカル・ブラックウェル(プロフ) - 面白いです!もう家で声出して笑ってますw更新頑張ってください! (1月21日 8時) (レス) id: a0f4c9fe9c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - さーちゃんさん» さーちゃん様、コメントありがとうございます!お気に召されたようで嬉しいです!どうぞこれからもよろしくお願いしますm(_ _)m (8月10日 19時) (レス) id: 6fc283c30a (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃん(プロフ) - 面白い!ぬら孫大好きです!更新頑張ってください!応援してます! (8月10日 13時) (レス) id: 577dc20b2d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月8日 21時

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