人生もゲームもバグだらけ【ぬらりひょんの孫】

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「うん、使いやすそうだね」

「そうかい？なら良かった」

「一応保管しておいてよかったですなぁ」

「だな」




丁度今日はスボンでベルトもしてるからラッキー
ベルトのところに木刀を差し込むと、昔のあの感覚に戻った気がした




「はは、そこに差すのかい」

「やっぱり刀とかはここでしょ！」

「俺や親父は全部懐ん中入れてっけどな？」

「それずっと思ってたんだけどお父さんとかおじいちゃんの懐って四次元ポケットかなにかなの？
なんかいろんなもの入ってんのに全然膨れないよね」

「四次元ポケットはないと思うぜ、さすがに。
普通に入れてるだけだぞ？」




いやいやいやいや……




「だって普通そこにドス入る？？」

「まぁ、俺たちのはそんな大きいやつじゃねぇならな。
だから入る」

「ふぅん」

「娘からの疑いの眼差しよ。どうする鴉天狗」

「どうすると言われましても……」




先代と現総大将の懐がどうなってるなど、鴉天狗からしたら全然気にした事の無いことである
返答に困るしかない




「まぁそれはそうと、いつから稽古してくれるの？」

「そうだなぁ……んじゃ早速明日はどうだい？」

「バッチコイ」

「やる気満々だねぇ」

「えへへ」




正々堂々木刀ブン回せる口実が出来て私はとても嬉しい
本家ではこれでもう合法でぶん回せるぜ




「この木刀って貰っていいの？」

「あぁいいぜ。
リクオがやりたいって言い出したら別に買ってもいいしAが要らなくなったら下ろせばいいしな」

「よしならこの木刀は今から『洞爺湖(仮)』だ」

「(仮)ってなんだ。てかなんで洞爺湖」

「前に『洞爺湖』って書かれた木刀を通販で見たからそれのパクリってことで(仮)」

「別の名前で良くねぇか？というか名前つける意味は」

「ない」

「なんだよ！！」




今日も奴良家はツッコミが飛ぶようだ














(見ておじいちゃん！木刀GETだぜぃ)

(お？おー。随分と懐かしいの引っ張ってきたのう？)

(洞爺湖(仮)ってんだよ！)

(なんじゃその名前。……というかなんでまた木刀を？)

(明日からお父さんをボコる為に使うの！)

(おいおいA目的変わってんじゃねーかコラ)

(鯉伴お前娘に何やったんじゃい)

(何もしてねーよ。稽古つけてって言われたから見るだけだ)

(ほぉ……)

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