雪61片 ページ14
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「で、家事についてなんだけど……掃除は私にやらせてほしい。色々とあるから」
色々と。何かとは聞くな。
「……了解しました。では、私はそれ以外を?」
私の何かとは聞くなオーラを感じとったのか触れずに流してくれる遠山。
「まーそうだな。洗濯も頼む。炊事は交代制で良いか?」
「……それは構いませんが…………」
「が?」
「貴女本当に女性の自覚有りますか頭正常に作動してますか大丈夫ですか」
「え、ん?いきなりどうしたお前」
聞き返すなり息継ぎなしに罵倒され、脳内に疑問符が乱舞する。
そんな私を見てダメだこりゃみたいな顔で頭をおさえる彼。
「…………女性の貴女の洗濯物を何の分別もなしに、男の私に頼む気ですか?」
「…………あー。」
「……ったく…………」
全くと言われるほどの筋合いは……
ないことはないが。
「あーじゃあ。見られたくないもんは自分で脇の籠に入れといて後で洗うことにするわ。
干すのも二階の入んなって言った方の部屋に干しとくから、それで良いか?」
「それくらいなら。……食事ですが、今日は無難な物にしましたが、何か苦手な物ありますか?」
「特に好き嫌いはないけど、和食の方が好きだわ。曜日とかも緩く決めるか」
そうですね、と返した彼の瞳を見つめながら再び口角が上がる。
また久しぶりに誰かを頼った、そしてその安心感を知った今日だった。
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camellia(プロフ) - Ninja250さん» 急展開すぎてコケないようします笑 続きが読めないしか売りがないようなものなので() 二回目のコメありがとうございます!頑張ります! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - !?!?!?!?びっくり!!急展開!続きが気になる!! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - Ninja250さん» わおー!!ありがとうございますとても嬉しいです!過去編ちょっと風呂敷広げすぎましたけど笑 ご期待にそえるよう頑張らせていただきます!これからもよろしくお願いします! (2019年3月31日 18時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - うおー!今日見つけて今日読んじゃいました!すっごく続きが気になりますねえ!物語の展開が読めない!次の更新が楽しみです! (2019年3月31日 17時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 白ぴくみんさん» コメントありがとうございます!そうですよね……高遠さんの小説少ないので半分自分の欲を満たすためにも書き始めたこともあります笑 コメントとても励みになります、これからも頑張らせていただきます! (2019年2月7日 6時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:camellia | 作成日時:2018年12月28日 21時