雪60片 ページ13
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「……衣食住の保証はされるわ特に何か家事をしないでも三食食事は出されるわおまけに大抵の要求は通るわ。
……貴女が良いと言っていても、同年代の女性に一切合切手を出す暇も無く身の回りのことをしていただいているというのは、
男としては気が退けるんですよ」
「お、おう」
つらつらと並べ立てられた不満……?にちょっとたじろぐ。
「……ですから。働いてこの家にお金を入れることも出来るし、貴女の代わりに家事を済ませて負担を減らすことも出来るんです。
それを認めてください」
「…………そっか」
ようやく噛み砕いて呑み込めた言葉を反芻し、ついでに少しばかり都合よく解釈する。
「……役に立ちたいって、思ってくれてんだ」
「何か拡大解釈された気もしますが……まあそういうことです」
「ふーん、そっかー」
頬が緩むのをおさえられない。
「何で笑ってるんですか」
「単純に嬉しいから」
「はあ…………」
首を傾げる彼。あざとい。女子か。
「さてと。申し出たからには、働いてもらうからな?」
な?と圧力をかけると遠山が瞬時に後悔したような表情になる。
「ま。渡す額はだいたい毎月これプラスいくらかにするとしよう。
それを超える値段で欲しいもんがあったら、その都度相談する。
これで良いか?」
茶封筒を指で軽く叩いて遠山が頷くのを確認し、言葉を接ぐ。
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camellia(プロフ) - Ninja250さん» 急展開すぎてコケないようします笑 続きが読めないしか売りがないようなものなので() 二回目のコメありがとうございます!頑張ります! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - !?!?!?!?びっくり!!急展開!続きが気になる!! (2019年4月20日 21時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - Ninja250さん» わおー!!ありがとうございますとても嬉しいです!過去編ちょっと風呂敷広げすぎましたけど笑 ご期待にそえるよう頑張らせていただきます!これからもよろしくお願いします! (2019年3月31日 18時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
Ninja250 - うおー!今日見つけて今日読んじゃいました!すっごく続きが気になりますねえ!物語の展開が読めない!次の更新が楽しみです! (2019年3月31日 17時) (レス) id: 1223e64b98 (このIDを非表示/違反報告)
camellia(プロフ) - 白ぴくみんさん» コメントありがとうございます!そうですよね……高遠さんの小説少ないので半分自分の欲を満たすためにも書き始めたこともあります笑 コメントとても励みになります、これからも頑張らせていただきます! (2019年2月7日 6時) (レス) id: 3318b01060 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:camellia | 作成日時:2018年12月28日 21時