哀れ【アイリ】 ページ12
「隆一お兄ちゃん、行っちゃった」
お礼くらい受けとれば良いのにね。
「そうだ、茉莉お姉ちゃんはこれからどうする?」
「家に帰ろっかなぁって思ってるんだけど……」
「そっか。ここから近いし大丈夫だと思うけど……一応送ろうか?」
「あ、ううん、大丈夫だよ!さすがに2回連続はないと思うし……」
本当に大丈夫なのかな? 心配だな……
油断してるときと慢心してるときが一番危険なんだよね。
「そう言うんだったら……じゃあね、バイバイ!」
「うん、またね!」
私はそうやって茉莉お姉ちゃんと別れた。
「かわいそうだね、隆一お兄ちゃんは。
自分を騙して、自分の心も周りの人間の顔も素直に見ることもなく生きるんだもの。
それを哀れと言わず、なんと言うの?」
風で揺れる髪をかき分けながら呟いた。
空はいつにもまして薄暗い気がした。
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アセロラゼリー(プロフ) - 編集してきます (2015年11月30日 8時) (レス) id: f53ed707bf (このIDを非表示/違反報告)
アセロラゼリー(プロフ) - 終わりました! (2015年11月22日 20時) (レス) id: f53ed707bf (このIDを非表示/違反報告)
アセロラゼリー(プロフ) - 編集してきます。 (2015年11月22日 19時) (レス) id: f53ed707bf (このIDを非表示/違反報告)
美扇(プロフ) - 終わりました (2015年11月20日 7時) (レス) id: d0126c5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
美扇(プロフ) - 編集します (2015年11月20日 7時) (レス) id: d0126c5cf5 (このIDを非表示/違反報告)
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