時覚学園【小説】 (ページ42)

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隣のクラス【志緒理】ページ42

自分のクラスに来て、早々アイツは

昴「お互い、弟もあの頃から変わったなぁ。」

その言葉を聞いて、俺は吹き出してしまった。いや、だって…ッ…

志緒理「おっさん臭いぞ、お前。」

昴「それを言われるのは今日で二回目だ。」

あ、俺以外にも言える奴いるんだ。

志緒理「そういえば、お前の弟らしき者が小桜のどっちかに好かれてたぞ。」

昴「何っ！？」

ガタンッ、と大きく音を立てて立ち上がった昴。相当弟さんが好きなんだな……俺もだけど。

志緒理「ああ、未間違いじゃなければな」

昴「………」

まあ、ただ一緒に居ただけかもしれないし、そこまで仲良くはなっていないだろう。

…そんな事があったら、暴走すんだろうなぁ、と他人事のように思っていたら、静かに、ゆっくりとドアが開いた

ガラッ

志恩「志緒理、居る？」

この声は、志恩か！俺が聞き間違えるハズがないっ！！

志緒理「って事で、いってくる～」

ぅおっ、不機嫌オーラ出さしまくりじゃねーか……知ーらねっ！

.

志緒理「んで、どうかした？」

そう言うと、志恩は俯いて黙ってしまった

志緒理「クラスに馴染めなかった？」

首を横に降る。まあ、去年色々あったから、そこら辺は大丈夫だと思うんだけど…

志緒理「じゃ、女にでも話し掛けられた？」

その問いに、志恩は昴程ではないが、不機嫌オーラを出していた。

女嫌いの志恩にとっては最悪だろうなぁ…しかも今日は入学式だし、知らない女も居たんだろうし…ストレス溜まっただろうな

志緒理「…毎年毎年お疲れさんっ」

志恩「…………うん…ありがと、志緒理…」

あんまり身長は変わらないけど、俺の方が兄ちゃんだから、優しく頭を撫でた。

うーん…俺と違ってストレートなのが羨ましい…