妹「クソ兄貴」透「悪ガキ」【安室透】

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朝


セーラー服を着た女子中学生の要が、安室の前に現れた


今の妹の姿格好を見て、再び妹の成長を実感した安室



セーラーイヤだ 学ランがいい と男になりたい発言を繰り返しながら支度を済ませる要

相変わらず女とは思えないヤツだ



それから支度を済ませた2人は一緒に家を出た


5歳で家を飛び出した要のおかげで、2人でこうやって街を歩くのははっきり言って初めてだ



別にこれといった話題もないようで、ただ歩いていると要の同級生が何人か見えてきた


明「要 はよ」

要「あ、藤原！はよ！」


さすが要だ
要を取り囲む同級生数名は全員男子


それを見た安室は、少し引き気味に聞いていた


透「おい、この子たちは…」

要「俺の友達
んで藤原が、前まで俺を住まわせてくれた張本人」

明「うっす 藤原明っす
あなたが噂の兄貴っすか？」

透「住まわせてくれたって…
お前男と住んでたのか！？」


思わず声をあげてしまった安室


まぁ無理もないだろう

要は外見だけでは多分誰も女だとは思わないだろうから、要が一緒に住むことになってもそう違和感は感じないだろう

でもこれは、要が女だと思っていない人の考えであって、
要の兄である安室にとって、
要を女だと知っている人にとっては、
この女は今まで男と一緒に暮らしていた
という考えに至ってしまう

第一、要は女の友達の家に住まわせてもらっていたと考えていたから余計に驚く


要「藤原とは昔っから仲良くて、
家に帰れなくなったって言ったら、自分の家に連れて行ってくれたんだ
サンキューな 藤原」

明「別にいいよー」

透「妹が長い間お世話になりました」

明「いえいえ〜」


丁寧にお礼を言う兄


要「お父さん大丈夫か？」

明「うん なんか体調悪いらしいけど、俺よく知んないんだよね〜」

要「マジか〜」



安室の少し先を、男友達数人と並んで歩く要


しばらくしてポアロが見えてきた


要は兄に 軽く別れを言って、また友達と並んで歩き出した

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