妹「クソ兄貴」透「悪ガキ」【安室透】

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久しぶりに兄に名前を呼ばれた要は、少し驚きながら兄の方をみた


要「な、なに、、？」

透「人の名前を笑うな 失礼だろうが…」


呆れ顔で言ってくる安室に、戸惑っている要


注意されたからではない

ただただ名前を呼ばれたことに戸惑っていた


彼女の中で、戸惑いが徐々に気恥ずかさに変わっていき、次第に頬が少し赤くなっていった



歩美「2人とも、そっくりだよね」

光彦「兄妹ですからね…」

歩美「それにしてもそっくりだよね…」


小声でヒソヒソと、あの兄妹のことについていう子供たち



要「ん？何の話してんだ？」

歩美「あ、あの、、
2人とも似てるなって…」

透 要「え？？」



そう言われて顔を見合わせる2人


要「えー…兄貴に似てるとか最悪だな」

透「へぇ、、どういう意味かな 要…」

要「だって俺より14も上の男に似てるって言われるんだぜ？
老けた気がして嫌だね」

透「ホォ…
お前みたいな悪ガキに似てると言われたこっちの身にもなってみろ…
吐き気がしてくるぞ…」

要「へっ、
あと一年で30のおっさんになる兄貴に言われたかないね…
俺もおっさんはごめんだからな…」



喫茶店の中で、しかも子供たちの目の前で、火花を散らしながら睨み合う2人



光彦「あのー…」

透 要「ん…？」

光彦「安室さんと要さんって、、14も離れてるんですか？？」

要「ああ、そうだよ
おっさんの兄貴とか、恥ずかしいわ…」

透「僕も5歳で家を飛び出した悪ガキの妹がいるのは、恥ずかしいですね…」

要「クソ兄貴…」

透「何か文句でも？悪ガキ…」


またまた睨み合う2人



歩美「2人とも、すっごく仲がいいんだね！」

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