温もり、暖かさ ２

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奏四「Aちゃん、帰ろ」


A「うん」




アイリナ「あ！Aちゃんバイバイ！」

A「ばいばい、あいりなちゃん」









同じクラスで隣の席

帰り道も同じでいつも登下校同じ。

そう言えばいつもAちゃんママもいる

けど今日はいない。






奏四「今日ママこないの？」

A「おしごと〜。お友だちが来る」

奏四「そうなんだ。」

A「奏四くんって兄弟いるんだよね」

奏四「うん。姉が3人」

A「多いね〜」

奏四「うるさいよ」

A「そうなんだ〜」

奏四「Aちゃんは？」

A「お姉ちゃんもお兄ちゃんも沢山いる」

奏四「大家族だね」

A「たくさんお菓子くれるからママがお菓子代がかからなくていいって言ってた」

奏四「……」







Aちゃんの言う兄弟は

多分あれだよね。ママの事務所の方達だよね

まぁ、確かにAちゃんからしたら

お兄さんお姉さんだろうけど……。






A「あ、お花だ〜」

奏四「ざっそうだよ」

A「雑草っていう名前のお花はないよ。ちゃんとお名前あるから呼んであげないとかなしんじゃう」

奏四「じゃあそのお花の名前はなに？」

A「わからない」







Aちゃんって天然なんだね。

あとどこかで聞いたことのある言葉…。

そして知らないのね…。





奏四「Aちゃん、帰ろ」

A「うん、帰ろ〜」

奏四「Aちゃんっておうちに帰って何するの？」

A「おべんきょう。そのあと寝る」

奏四「もう寝ちゃうの？」

A「眠たいんだもん」

奏四「早いね…。」

A「そのあと起きて遊んでご飯食べる」

奏四「そうなんだ」

A「奏四くんは？」

奏四「僕もお勉強する。終わったら遊んだりするから」

A「そうなんだ〜。早く終わらせるのいいもんね〜」

奏四「うん笑」







出された宿題は早く終わらせたら楽。

それは姉によく言われてた。

なんせ姉たちは後回しにする人たちだから。

なのにそう言ってるのはおかしな話だけど








A「ばいばい奏四くん」

奏四「あ、うん。また明日ね」






家の前で別れる。

それはいつものこと。

バイバイと手を振って

僕も家に帰る







「ねぇ、きみ」

奏四「はい」

「さっきの女の子とはお友達？」

奏四「……はい」

「あの子のことについて、なにか教えてくれないかな？」

奏四「やだ。さようなら」

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