◇百二十七、 結界の中の結界 ページ34
『戦うための準備って言ったって、どうせどんな奴かも分からないんでしょ?』
鈴神「安心せい、妖怪などではない。人間だ。」
『…人間。』
雩鈴「はい、人間です。」
あ、雩鈴までもが分かってたんだ。
なんか悲しい。でも誇らしい。
鈴神「…?」
『どうしたの狐。』
雩鈴「…気配が、薄れたというか…、なくなったというか…。」
気配…さっき言っていた人間の気配?
というか、今朝からおかしい。
何故二人には気配や視線が分かるのに、私には感じないんだろうか。
何かが働いている…?さっき張った結界もそうだけど、嫌な感じはする。
鈴神「…! 主、急いで準備をしろ!」
『え、いきなり何!事!?』
鈴神「急げ!」
全く人使いが荒い!
いきなり目をカッと開けて叫んだから本当心臓止まるかと思った。後で罰与えよう。
と、渋々危機的状況なのは察せたので急いで本と札をいつものバッグに詰め込む。
雩鈴「行きましょう!A様!」
『よし、行ける!』
私達はすぐさま廊下を駆け、玄関を思いっきり開けた。そして空術を使っていつも通り空を飛ぼうとした_んだけど。
『_!』
鈴神「どうした、主。」
雩鈴「A様?」
『雩鈴!止まって!!』
だがしかし、私の呼びかけはどうやら遅かったようだ。
先頭で既に飛んでいた雩鈴は_
バチッ
そんな音と共に、彼は自身の体から煙を放ちながら、地面へと叩きつけられた。
否、人間の姿で保たれていた形は元の狐へと戻り、さっきまでの元気はもう失われている。
.
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「『_雩鈴!!!』」
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ふぃりあ(プロフ) - 獣兎さん» ありがとうございます!! そう言ってもらえてとても嬉しいです。´∀`*)b (2017年10月8日 17時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
獣兎 - 今迄この作品を読ませていただいてました。とても面白かったです! 更新を楽しみにしておりました*(^_^)* (2017年10月8日 16時) (レス) id: bba55528ae (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - 桜刀/夢悪蝶さん» ありがとうございます!!とても嬉しいです…、更新頑張ります! (2017年9月28日 21時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
桜刀/夢悪蝶 - 続編おめでとうございます! 文ストはあんまり見ないけど、ふぃりあさんの作品を見て興味をもちました! 投稿頑張ってください! (2017年9月28日 20時) (レス) id: 1ef74e7ff5 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃりあ(プロフ) - Maiさん» ココ、コメントありがとうございます!(・・、) そうなんですね!私も初めて知りました…。これで更新頑張れます。 (2017年9月19日 22時) (レス) id: 260828f0b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふぃりあ | 作成日時:2017年9月17日 19時