迷い込んだのは… 一人の巫女？ 肆 【文スト】

◇百八、 謎の絵 ページ12

しばらくすると他のメンバーも帰って来て、部屋がすごく賑やかになった。


みんなで私が持ってきたカードや、敦くんの持ってきたゲームなどでわいわい楽しんでいる最中、私はとあることに気がついた。





『あれ…髪飾り更衣室に忘れたかも…、ちょっと取りに行ってきます』



はーい、と返事を返してくれたので、部屋を出て行こうとした瞬間、乱歩さんに呼び止められた。

「A。」


『はい。』



「…まぁ、気をつけてね」



『は、はい。』






よく分からなかったが、とりあえず気をつけておこう。








ー更衣室ー



『あ、あったあった。』


カゴの中に無事にあった髪飾りを取り、早速部屋に帰ろうとまた廊下を歩いた。


…あれ、この廊下こんな長かったっけ…？



何だろう、さっき感じた何かの気配もする。これは…妖怪の仕業？


それとも…


私は不信感を抱きながら走った。

浴衣は走りにくい。


でも、走っても走ってもただ廊下が続くだけ。流石にこれはおかしい。
乱歩さんが言っていたのはこの事だったのだろうか。



＿すると、何だか視線を感じた。




その方を見てみると、壁に何かがかけられていた。



あれは＿絵？





その方へと近付こうとすると、誰かの声が聞こえた。





「主、駄目だ！！」





その絵にてを触れようとした時、何故か鈴神の声が聞こえた。

横を見てみると、長く感じていた廊下はさっきよりも明るく、みんなの騒いでいる声も聞こえた。




壁を見てみれば、もう絵は無くなっていた。

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