迷い込んだのは… 一人の巫女？ 肆 【文スト】

◇百一、 誰の依頼？ ページ1

この世界に来て一ヶ月くらい経ったような気がする。

洟宮神社では、いつものように三人が…畳の上でくつろいでいた。



『…雩鈴さん。』

「どうしたんですか？」

『…中也さんとの一週間、今日で…




終わった…！』


「なんかA様嬉しそうですね。」



だってやっと解除されるんですもん。
いやぁ、為になったよ、一回しか同行させたことないけど。

よし、早速今日で終わりということを中也さんにラインしよう。


…よし、送れた！



『鈴神ー、次の依頼はー？』

「自分で確認しろ」



えー…パソコン開くの面倒くさい。。

と思っている矢先、雩鈴が熱心に調べてくれているのが視界の端に見えた。


「次の依頼は、…っと…。…あれ？何か変なの…」

『ん？どれ？』

赤ちゃんのような歩き方で近寄って見てみると、宛先は不明。
ただ、場所だけが書かれたあった。


『…何か変なの。』

「面白そうだから行ってみるのも良いかもしれぬぞ。…その場所、何処かで聞いたことがある。」


へぇ、鈴神から言うなんて珍しい。
じゃあ行ってみようかな。


『そうだね…とりあえず行くだけ行ってみようか。じゃ、二人共。準備開始ー』



それぞれがあちこちに散らばっていく。
依頼の方も忙しくなってきたので、色々と役割を決めた。

鈴神は一応の食料とか、みんな個人の小物担当。

雩鈴は安心なので、予備の札とか。


私はいつもの大幣と、札とお財布とか。流石にお財布は二人には渡せないし、取り出す時面倒だからね。




さて、一体依頼者はこの場所にいるのか…。

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