こんな日常、望んでない。【歌い手】

30 絶対鳴らない通知音 ページ30

96「…で、アカウント教えちゃったの？」


『うん、まぁ。』







怖い、なんか怖いよ？←

なんでそんな顔しとるとですか←






96「いやぁもう本当…はぁ…」


『なんかごめんなさい←』


96「というか、もう言っていいんじゃない？そしたらあの生徒会役員も…」


『いや、まだいいよ。…それに、もうすぐアレもあるし。』








アレとは。。？

見なかったことにしておくれ←





にしても、何故私の友人は定期的にこう家に上がり込んでくるのだろうか。

今日なんか窓から転がり落ちて来たよ。カラスかと思った。







96「まぁそこはAに任せるとして…。なんか嫌な予感するんだよな…。」


『その時はその時。ご飯食べよ。』


96「あ、じゃあわしのも！」







…こうなるのである。
慣れたものだけどね。


一人でいるより、幾分かはマシだ。








…そういえば、あの一ノ瀬(？)、日曜がなんとか言ってなかったっけ？

うーん、…分からん。企みが分からぬ。





『嫌な予感、か。』






台所でぽつんと呟いたそれは、一体何を思って言ったのか。

…何も思ってなかった。だからこそ、私は後悔する。







そして何かを予言するかのように、私のスマホから絶対鳴らないはずの通知音が聞こえた。

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