こんな日常、望んでない。【歌い手】

22 砂と石と意思 ページ22

先生「よっし、じゃあ試合始めるぞ！…お、鈴がいるとは珍しいな。」


『良ければ帰りますが←』


先生「いや大丈夫だ← 女子と男子で別れてもう初めていーぞー」





体育の先生て、適当なんだなぁ…。






96「A！一緒のチームなろ！」


『…うん。』


96「元気ないね」


『誰のせいだと思う？』


96「一ノ瀬」


『あながち間違いじゃない←』







とかなんとか言ってる合間に、試合は始まっていた。

…私のチームじゃないけど。






女子「キャー！！！」

『！？』






耳が！！今すっごい耳に響いたで！？←






驚いてキャーキャー言ってる女子の方を見てみると、視線は絶賛試合中の男子コートに。



…あ、一ノ瀬か。あのセサミか。







96「一ノ瀬人気だね〜、スポーツ出来るんだ。」


『モテ男あるあるか←』


96「あ、転けた？」


『(爆笑)』





あ、すごい笑ってしまった(真顔)

あ、一ノ瀬めっちゃ見てる(困惑)




私は紛らわすために、そっぽを向いてずっと砂を見た。

すると、近づいてくる1人の男子の姿が目に映った。






ま「やっほーAちゃん！」


女子「(真冬くん…！？)」


『見て96この石綺麗だよ。』


女子「(鈴さん…！？)」


96「ほんとだ珍しいね！」


ま「ねぇ。」


『あ、前半終わったぽい。』


96「トイレ行っとくか。」


ま「…。」

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