こんな日常、望んでない。【歌い手】

3 逃げるは三文の徳 ページ3

普通に逃げるのもつまんないし…、ちょっとだけ悪戯しようかな…？







『じゃあ副会長さん。』


そ「？」


『今から飛ぶので受け止めて下さい。』


そ「は！？」







勿論冗談だよ…。

こんな体重支えられる訳がない。





私は受け止められる気なんてさらさらなく、トンッとコンクリートを蹴って降りた。


わたわたしていた一ノ瀬を無視して、ドアを開けてただ走る。





そ「…なんだ、あの子…。」






＿＿＿＿＿＿＿＿＿




『危なー…さ、帰ろうかな。』







教室のドアを開けると、まだ残っていたクラスメイトがいたようでこちらを見つめてきた。


それを無視して自分の鞄を取る。







モッブ子「鈴さんだ…クールでかっこいいよね…(小声)」

モブっ恵「うん、もっと関わりたいなぁ…(小声)」









あの、丸聞こえなんだけど…(真顔)



はぁ。そうです。
私はこんなぶっきらぼうな性格の所為で周囲からはクールなどと捉えられてきた高校生です←


本当はそんなことないんだけどなぁ…(切実)








96「Aやっと来たー、かーえろ！！」


『うん。待たせてごめんね。』


96「全然！！」






そしてこの猫みたいな私の唯一の友達が、私の本当の性格を見つけてくれました。素晴らしい。うん。







と、靴箱まで来た。







『…ん？』




靴の上に、なんか紙が置いてある。

なんだこれ。古いな…。







96「A？行こ〜。」


『あ、はーい。』





私はとりあえずポケットに紙を入れ、昇降口へと駆けた。









？「…。」

4 紅白の手紙にはご注意を。→←2 お出ましだー（棒）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す