幻夢異変 (ページ21)

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第二十一話　「不信」ページ21

ー光影視点ー

文に会った後、家に戻って1人で黙々と考える

文が言っていた…”その人と一緒に闇影さんいましたよ？”

光影「闇影は紅魔館に言ったはず…なのに妖怪の森…」

紅魔館に寄った後に行ったのかもしれない

光影「だが…なぜあの怪しいやつと一緒にいた？」

何もわからない…あいつが分かっているなら俺たちに教えるはずだ…

それに朝から感じている違和感…何か関係があるのか…？

光影「どうする…直接聞いてみるか？」

だが…言い逃れはどうにでも聞く…それなら攻撃してみるか？

しかし本物だった場合…傷つけてしまう…

…いや。俺が見分けられないはずがない

何か…違う場所を見つけてからが本番だ。落ち着け…

１人で考えていると…後ろから急に気配がした

光影「誰だっ！」

警戒しきっていたので後ろに思い切り武器を向ける

？？「！！」

光影「……」

グレイ「俺です。グレイです。落ち着いてくださいませ」

光影「…グレイか」

武器を消して向き直る

光影「どうだった。なにか分かったか？」

グレイ「さとりさんが協力してくれるそうです」

さとりか…さとりなら内側の判別がつくかもしれない

光影「よくやった。今日来るのか？」

グレイ「いえ…書類が残っているそうなので明日の夜になりそうです」

光影「明日の夜…か」

できれば今日が良かったが…まぁしょうがないか…

光影「分かった。今日はもう暗い。そろそろ寝よう」

グレイ「かしこまりました。主様は…？」

光影「まだ戻って来てない。先に寝れば良い」

グレイ「…光影様。俺は睡眠が必要ないです。俺が起きておきますよ」

光影「…それなら２人で待っておけば良い」

グレイ「光影様が寝るという選択肢は無いのですか？」

光影「無い」

俺だけ勝手に寝るなんてできるはずがない…

グレイ「…全く。主様のことになると自分の事は放り出すんですから…」

光影「それはお前もだろう？」

グレイ「ごもっともです」

熱いお茶を淹れて椅子に座る

グレイ「どうぞ」

光影「ん。ありがとな」

グレイ「いえいえ。最近寒いですから。お体が冷えないようにお気をつけください」

光影「あぁ…」

グレイは何にでも気が利くな…

俺は闇影のことになると他のことなんてどうでも良くなってきてしまうからな…

光影「尊敬するよ」

グレイ「…へ？急にどうされました？」

光影「…何でも無い」

声に出てたか…

渡されたお茶を啜りながら闇影の帰りを待つ

数分後…玄関扉が開いた