男同士の会話は下衆 ページ33
『退さんお疲れさまでした！』
１ヶ月に及んだ監察の任務が今日終わりいの一番に愛しの彼女に電話をかけた
電話口から聞こえるAさんの声が明るく弾んでいる…………顔は見えないけど彼女は今俺の大好きな笑顔を綻ばせているんだろうなと想像できる
「副長に報告に行ったらすぐに会いに行ってもいいかな？」
『嬉しいです…ずっと……会いたかったから』
遠慮がちに甘い言葉を囁くAさんが可愛くて報告なんてあとにして今すぐに屯所を抜け出し会いに行こうかなんて考えてしまう
「俺も会いたくて辛抱堪らなかったよ…よーし！パパｯと報告してくるね！じゃあまたあとで！」
甘い甘い電話をずっとしていたかったけどやっぱり早くこの腕で抱き締めたいから自分を鼓舞して電話を切り作戦室へと向かった
「いやー……まさか山崎が…………」
作戦室に近づくと何やら話し声が聞こえる……しかも俺の話してね？
存在感を消すのは得意だから存在感を消して襖を少し開けて中の様子を伺った
「Aちゃんと山崎ってどう考えても不釣り合いっすよねー！」
「俺は副長か沖田隊長が付き合うかと思ってましたよー！」
「二人も狙ってましたよね？諦めたんすか？」
「えっ？そうなのか？トシ！総悟！」
中に居るのは五番隊隊長の武田、六番隊隊長の井上………局長の隣にタバコ片手ににやついた副長とアイマスクをずらして会話に参加している沖田隊長が居る
「確かに狙ってたけどな。Aのやつ本当に山崎一筋だからな…」
副長？！珍しく俺の肩を持ってる？！
俺はまだどこかで副長はAさんを諦めてないんじゃないかと警戒してたってのに
「なに良い人ぶってんですかｨ土方さん……アンタの腹の内は分かってますぜ？」
「なになに？トシの腹の内知りたいんだけど？！」
「ｸｸｯ………どーせ飽きるだろ。地味な山崎と付き合ってその地味さに。いずれ。」
「えっ？つまり？飽きた所を奪おうって算段？！さすがトシ！先見の明がある！」
いやゴリラ何褒めてくれちゃってんの？！お前も少しは先見の明持ってストーカー辞めろよ！！
「山崎のお古で良いんですかｨ？土方さん」
「お古にならねぇよ……山崎はヘタレでAに手出すの何年かかると思ってんだ……その間にAが愛想つかすだろ」
「じゃ、そっからが勝負ですね土方さぁん……」
ゲスな奴等のゲスな談話に怒り心頭の俺は報告書をグシャグシャに握り潰した
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ちー - 終わりって書いてるんですけど続きありますか？すっごいこの小説好きです！ (2022年9月19日 15時) (
レス) @page40 id: 9c6bdad68c (このIDを非表示/違反報告)
Ais - つ、続きはどこに！？ 続きください！いつまでも待ってます！ (2022年7月8日 2時) (レス) @page40 id: a23b86f862 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらっています！更新待ってます！！ (2022年3月25日 1時) (レス) @page40 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
Zoo(プロフ) - さくらぎさん» さくらぎさん☆ミコメントありがとうございます！お褒めの言葉に癒されました( ；；)更新がんばりますのでまたぜひ読んでいただけると嬉しいです( ＾ω＾ ) (2021年3月2日 19時) (レス) id: 10217891d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらぎ - 素晴らしい文章に、とても癒されました。ありがとうございました。 (2021年2月28日 22時) (レス) id: 97d3a30c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zoo | 作成日時：2020年8月5日 17時
