お節介な忍者 ページ17
「刺された場所がもう少しずれていたら非常に危険でした」
病院につき山崎さんはすぐに手術を受けて一命をとりとめた
病室に執刀医が来て怪我について話している側には山崎さんが寝ているから医者の話を聞いてるつもりでも頭に入ってこない………
「意識が戻りましたらすぐにナースコールを押してください」
執刀医はそう言うと病室から出ていった……換気扇の音と山崎さんの静かな寝息だけの病室はとても静か
備え付けのパイプイスに座るとベッドに寝ている山崎さんとの距離が近くなって…それだけで心拍数が高くなる私はあまりにも不謹慎
早くなった心拍数を抑えようと数回深呼吸をして山崎さんを見た………
たくさん血を流したからか山崎さんの顔は青白く生気が感じられなくてこのまま目を覚まさないのではないかと怖くなる
山崎さんの生を感じたくて点滴に繋がれた手に触れるとヒンヤリしていて暖めたくて自分の手を重ねた
土方さんや銀さんに比べると小柄な山崎さん……だけどその手は二人と同じように固くゴツゴツしている男の人の手だ………
『指………長くて綺麗………』
「んっ………」
ﾋﾟｸﾘと体を揺らした山崎さんはまたすぐに寝息をたてた………
反射的に重ねた手を自分から放したけどまた山崎さんの手に重ねた
私の熱が少しだけ移ったのか山崎さんの手は暖かくなってきていてそれだけで嬉しい
私の体温も生気もいくらでもあげるから山崎さんの傷が早く癒えますように………そう祈りながら手を握った
ーーーーー
「んんっ……あれ…ここは………」
「よう。目覚めたかジミー君」
声の先を見ると壁にもたれて男が立っている
「え、誰だ？……服部さん？！って！えぇっ！？Aさん………なんで寝てんですか？えっ？」
俺の寝ているベッドの横に座り上半身はベッドに雪崩落ちながら寝ているAさん
「コイツが今まで付き添ってたんだぜ？アンタが血まみれだーだの、病院に運んでる途中だの、死んだらどうしようだの………救急車の中で相当慌てて俺に電話してきたぞ」
「Aさん………お節介ですね」
「そんなんじゃねぇ。それにコイツはアンタをおちょくった事一度もないぜ？」
「えっ………」
「コイツは………本気で惚れてんだよ………アンタに。俺ｧそれがいいたかっただけだ。じゃあな」
服部さんはAさんを置き去りにして帰ってしまった………あの人もとんだお節介だと思った
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ちー - 終わりって書いてるんですけど続きありますか？すっごいこの小説好きです！ (2022年9月19日 15時) (
レス) @page40 id: 9c6bdad68c (このIDを非表示/違反報告)
Ais - つ、続きはどこに！？ 続きください！いつまでも待ってます！ (2022年7月8日 2時) (レス) @page40 id: a23b86f862 (このIDを非表示/違反報告)
RIO - 小説読ませてもらっています！更新待ってます！！ (2022年3月25日 1時) (レス) @page40 id: 759836d8d0 (このIDを非表示/違反報告)
Zoo(プロフ) - さくらぎさん» さくらぎさん☆ミコメントありがとうございます！お褒めの言葉に癒されました( ；；)更新がんばりますのでまたぜひ読んでいただけると嬉しいです( ＾ω＾ ) (2021年3月2日 19時) (レス) id: 10217891d8 (このIDを非表示/違反報告)
さくらぎ - 素晴らしい文章に、とても癒されました。ありがとうございました。 (2021年2月28日 22時) (レス) id: 97d3a30c6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Zoo | 作成日時：2020年8月5日 17時
