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『き、君は・・・一体・・・？』
俺はやっと声を上げる事が出来た。
だが、少女は答えずにいる。
Ｂｒｒｒｒ
ヘリコプターの音がした。
『おい。悪い事言わないから、そこ、退いてくれないか?』
「・・・・何故」
少女の声は、酷く落ち着いていて、どこか悲しげだった。
『ボ、ボスが来る！早よ逃げないと、痛い目を見る！！』
「・・・痛い目なら･･･もう嫌と言う程見た。あなたは･･･何者?」
『俺は･･･マフィアだ』
すると、少女は意を決したように銃のロックを外した。
『･･･っ』
俺が抵抗出来ずにいると、俺の上から声がした。
『全く。何もこんな夜道に出歩かなくても良いじゃないか。鬱君』
俺の心臓が飛び出そうだった。
ボスのお出ましだ。
俺がゆっくりと上を見た。
案の定、ボスは両目を光らせて俺を睨む。
その目は、さっきの少女と似ていた。
『しかし･･･怒ろうにも怒れないなあ･･･君は、誰だい?』
ボスはしゃがみ、少女の目の位置に来た。
『ボス！この少女を』
俺が慌ててボスを見るも、ボスは笑っている。
いつも企みを生むような黒い笑みではない。
純粋に、少女を見ていたボスなんて、今までで一度も無かった。
尤も、少女に出会うのは俺も初めてだったから、こんな事になるとも思っても見なかったのだ。
少女は俺に銃を当てながら言う。
「私は・・・」
少女は何も言わなくなった。
名前はあるが、言いたくないと言う所だろうか。
『無理して言わなくてもいい･･･この男は・・・君が殺したのか?』
少女は黙って頷いた。
『そうか。その銃は、鬱君の物だが、それで殺ったのか』
「これで・・・」
すると少女は、腰に掛けていた銃らしき物を取り出してボスに見せる。
『これは・・・見たことがない銃だ。何処から取り寄せたのかね?』
「・・・自分、で」
・・・え?
いや待て。
この少女が、自分で･･･銃を･･･創作･･････だと?
『ほぉ。素晴らしい。良かったら･･･提案なんだが・・・』
『ボス！まさか――――』
俺がボスを見上げると、ニヤリと黒い笑みを溢す。
それでこそボスだと一瞬案じたが、内容については賛成出来ないと思う。
『我々の元に来ないか?』
やっぱりだ。
しかし、驚いた。
ボス直々に、しかも少女･･･子供に勧誘など、もっての他だ。
例外すぎる。
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XRYV2(プロフ) - 我ゾムファンさん» か、神作だなんて、あ、ありがとうございますすす (2019年4月7日 3時) (
レス) id: 6c86909f6a (このIDを非表示/違反報告)
我ゾムファン - これは神作になる予感…更新頑張ってくださいね！(*^^*) (2019年4月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 63a416050e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：XRYV2 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/#nindex
作成日時：2018年11月27日 15時
