夜兎だから。 ページ4
いつまでここに居るかわからないので、生活用品や服を買いに行くことにした。
ミサキ「ユキナリくん、チャイナ服なんやな!めっちゃ似合ってる!」
リツ「お前、傘なんかさして…男の癖に日焼けとか気にしてんのか?」
ユキナリ「ありがとう。…日焼けって言うか、日光浴びすぎると焼け爛れるレベルで酷い事になるからさ…」
そう言いながら、腕を傘の外に出す。すると、腕が赤くなっていき、皮膚が溶け始めた。
リンタロウ「Σやって見せなくていいよ!?…ちょ!?皮膚無くなってんじゃん!」
マキ「これ、どうするべき!?包帯?」
チエ「…?待ってください、これって…再生してませんか?皮膚が…」
チエの言葉にみんな俺の腕に目を向けた。
メリー「本当ですね。」
ウルフ「もうほとんど治ってるな…。」
ユキナリ「そんな事はいいから、早く買い物行っちゃおう?」
俺は、化物扱いされるのを恐れて、わざと話題を変えた。
…そこで、ふと思った。俺は何を恐れているんだ?別に、ここに居るみんなが俺を化物と呼び、忌み嫌っても構わないはずだ。
タクヤ「そうだな。…所で、メリーとウルフはどうすんだ?ぬいぐるみが勝手に喋るわ動くわで目立たねえ?」
ユキナリ「大丈夫ですよ?…ウルフとメリーも来る?踏み潰されないように気をつければ大丈夫だよ。」
オサム「確かに、人間とは思えないものがいますからね。」
ミサキ「なら、メリーちゃんとウルフちゃんも一緒に行こうや!」
メリーとウルフは俺が肩に乗せて行くことになった。
目的地のショッピングモールにつくと、その周りを真選組が囲っていた。
マキ「アレは…警察?」
ユキナリ「はい。ここでの警察です。……」
サトル「警察と言うより、まるで軍人みたいだね。」
ユキナリ「そうですか?」
話していると、真選組の一人沖田総悟に声をかけられた。
沖田「ユキナリじゃないですかぃ!…野次馬しに来たんですかぃ?よし、仕方ないからあそこに飛び出して相手の目を引き付けてくだせぇ。その間に俺が潜入するんで。感謝しろよ?」
ユキナリ「え…あぁ、ありがとう…Σってちょと待て!何が仕方ないんだ!?1番危険な役押し付けられてるだけじゃん!?なんで俺が感謝するんだよ!?逆じゃん!」
沖田「つべこべ言わず行ってこい。」
バズーカを突きつけられ、渋々メリーとウルフをミサキちゃんに預けて言った。
全く、なんて警察だ。
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作者名:チヒロ | 作成日時:2018年5月20日 21時